ミッションスクールに通うトツ子は、人が色を放ってる様に見える特異体質。
トツ子は青色のきみちゃんと、緑色のルイくんと出会い、なりゆきでバンド活動をはじめることになる。
吉田玲子と山田尚子、鉄板のコンビが抜群の安定感で魅せる、リリカルな青春音楽映画。
トツ子は、二人の色をイメージして音楽を作りはじめるのだが、皆それぞれに家族との関係やコンプレックスなどの青春の葛藤があって、それらも彼女らの音楽と結びついてゆく。
トツ子がミッションスクール生というのがポイントで、新垣結衣演じるシスター日吉子が、若きトツ子の良きメンターとなって、聖書の言葉からヒントをくれたり、ピンチを救ってくれたりする。
音楽性も高く、クライマックスの学園祭のバンドお披露目はボリュームもたっぷり。
「リズと青い鳥」路線の映像はとにかく美しく、青春のゆらめきに心揺さぶられる。
恋愛要素をあれだけに抑えたのも、本作では正解。
トツ子は自分の色だけ見えない設定だけど、実は序盤のあるカットで示唆されている。
まあ他の二人の色から想像はつくけど。
エンドクレジット後にも映像あり。
静かに燃える青春の熱を感じさせる、素晴らしい作品でした。
ブログ記事:きみの色・・・・・評価額1700円
http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-1730.html