「水金地火木土天アーメン」のフレーズが耳に心地いい。現実ではあんなお嬢様学校の生徒が退学した生徒や他校の男子生徒とバンドを組むってあり得ない気がするが、それをあり得そうに見せてくれたのはトツ子のあの性格だったかな。おそらくはバレエに挫折し、人を色としてみてしまいそれを絵にしちゃったので、結構周りからは浮いた小学生だったのでしょう。高校生になって寮に入り結構友人もできたようだけど、思いにふけってしまうとまわりが見えなくなってしまう不思議ちゃん的な感じは残っていた。それなのにめっぽう明るい。そんなトツ子だから、映画の中で進行するすべてがあり得そうに見えてしまった。おそらくシスターの誰かはかなり好意的にバックアップするのだろうと思っていたらその通りになったし、ルイと母親、きみと祖母の関係も大きな問題もなく解決していくんだろうと思ったらその通りだった。やわらかな絵柄と悪いことのない物語としろねこ堂の演奏に癒されました。