ガブXスカイウォーカー

コント55号とミーコの絶体絶命のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.5
《あらすじ》
坂本次郎・金作の兄弟は湘南市役所なんでもやる課勤務である。父は戦死、母は台風で死亡。次郎は弟思いだけどケチだ。金作はプレイボーイで、新宿のゴーゴーバーで県会議員の妾腹の娘、田所桃代と知り合い、結婚することになる。そのおかげで十五年勤務の次郎を通り越して金作は係長に抜擢されたが、病身の母と妹のために働く心根の優しい娘、中川秀子に恋をしてしまう。そんなある日、次郎は胃に激痛を感じて勝手に癌だと思い込み、どうせ死ぬならばと、金作を巻き込んで、自殺したふりをして香典を集め、秀子の母の手術代にしようとするが・・・。


コント55号主演って言うからてっきりくだらねえコメディかと思いきや、坂上二郎も萩本欽一も好演。ドラマも野村芳太郎監督・共同脚本だけあって当時の社会を皮肉っている。だが真面目な者が損をし、ずるい者が得をする、貧富の激しい不条理な世の中は今も昔も根本は変わっていない。まあ今観るとちょっと極端な脚本ではあるが、良作コメディだ。