春のめざめの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

春のめざめ2006年製作の映画)

MY LOVE

製作国:

上映時間:27分

ジャンル:

3.8

「春のめざめ」に投稿された感想・評価

青二歳

青二歳の感想・評価

4.2
アレクサンドル・ペトロフのガラスペイントアニメーション。ファンタジーや夢の不条理においてイマジネーションを拡げることを得意としたペトロフがまさかの童貞映画を作ってくれました。
二人の女性に恋をする少年を始め人々の複雑な表情も見事ですが、何より性少年の妄想が最高。童貞の妄想なんて悪夢なのだ。

シーンのつなぎが、妄想や夢、モチーフとなっているツルゲーネフ“初恋”、心情表現のイマジネーションなどで展開するというのがすごい。リアルな人間関係よりも、表象でドラマが動いていく。映画としてはこれだけでも面白いのだけど、アニメーションならではのイメージがまた素晴らしい。火牛も香水もよかったが、直球に卑猥なのぞき箱の仕掛も効果的。
もちろんパーシャとの初々しいキスシーン、不思議な色気に満ちたセラフィーマの一瞥など、人物の描写も見事です。光の当たり方、髪の毛の乱れ、黒目の動き、唇の開き、それらも十分美しく見ごたえがあります。ただやはり油彩画ならではの柔らかい輪郭が活かされるのは表象がつなぐ夢や妄想でしょうか。劇中で少年が読むツルゲーネフの“初恋”のイメージと物語が絡むところもいかにもな童貞妄想という感じで素晴らしい。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.5
手に届く初恋を選ぶか、手に届かぬ愛情を選ぶか。言うてしまえば青年の童貞喪失記、青春ではなく性春みたいな話だけど、当然それでは終わらない芸術作品。文学的で叙情的、何しろ幻想的で繊細なペトロフの世界。同じ童貞でも日本とロシアじゃこうまで違うのか…。
emily

emilyの感想・評価

4.6
19世紀のロシア、貴族学校に通うアントンはツルゲーネフの「初恋」を読み自分の初恋を妄想する。身分の差を超えた彼に好意を持つパーシャと、となりの年上の令嬢セラフィーマの間で揺れ動く様を繊細な油絵で描く。

少年の揺れ動く心と、油絵の繊細な消え入るような描線が見事にマッチし、切なさの中にある美しさが表面に出浮かび上がる。

画面の切り替えがスムーズで、まるで流れる川のように滑らかで、そこに妄想の世界観がしっかりのっている。

出会いや淡い恋心を自然や動物を使いロマンティックに詩的要素いっぱいに描き、消える際の儚さ、触れる瞬間の手先に感じる気配など、実写でもアニメーションでも出せない、空間にある感覚が揺れる輪郭にしっかり表現されている。

二人の触れただけのキスシーンはもちろんだが、映像の中に絵画が何枚も仕込まれているような、どのカットもうつくしく儚げで、それでいて無限の可能性と残酷を秘めていて、滑らかなのにスピード感もあり、リアルなのに幻想的で、感じたことのない浮遊感と地に着いたリアルの両方を行ったり来たりさせられる。

映像美だけではなくストーリーも普遍的でありながら、しっかり、メッセージ性があり、幻想と現実が見事なバランスで再現されており、しっかりラストには現実に引き戻してくれるところもまたいい。

30分足らずの短い時間、ここまでトリップできる作品もそうそうない。何かに行き詰まった時みると、浮遊感の中でふと我に返り、今の現状をしっかり見つめなおすことができそうだ。
印象派の絵画が踊っているような、情緒たっぷりの映像で期待通りの感動。
台詞の殆どが抒情的で映像に相応しく主人公の妄想の壮大さが伝わってくる。
30分程度の短いストーリーだった為、若干目まぐるしさはあるが、純粋な初恋は目まぐるしいものなのかもしれない。
えり

えりの感想・評価

3.0
油絵が動き出したような映像で、とってもキレイ。どうやって作ったのかが気になる。思春期の感情の激しさ、不安定さ、初々しさなどが鮮やかな色彩で存分に表現されていて、終始夢の中にいるような不思議な気分でした。
mako

makoの感想・評価

3.9
ガラスに油絵を指で描いてつくったアニメーション映画。

もう魅力されっぱなし!

これがアニメーション映画の原点で、のちの高畑勲監督のかぐや姫にもインスピレーションを与えてると思うとすごい不思議な感覚。


1度は、観てほしい。
クソつまらん。
ツルゲーネフだか時代背景だか知らんが、ただ単にペッティングしようとするのをあんなに美化する必要があんのか? 度々入る妄想の描写とか、何もかもイタイんだよお前。明らかに友人よりお前の方が助平だろ。年上そそのかしといて、あの程度の事でビビってんじゃねえ。さっさとどっちイくかはっきりしろ坊主。27分で終われねえぞ!
すべて油絵で描かれた映画。思春期の少年の心情が美しく表されてると思う。綺麗で何回も見たい。
ゆゆ

ゆゆの感想・評価

3.0
油絵のアニメーション

すごく色が綺麗で大人の女性に恋する主人公の心情とあっていてすごく好き
MTY

MTYの感想・評価

3.9
「16回目の春 僕にとっては初めての春」

最後、シーツの合間を船に乗って去ってく心象風景やばい。