らんらん

銀座新地図のらんらんのレビュー・感想・評価

銀座新地図(1948年製作の映画)
3.5
銀座を舞台に
美容院経営の逢初夢子、その居候?山内明がいて
この2人は刑事笠智衆に世話をかけた過去があり今は更生している
亡くなった笠智衆の娘と山内明はいい仲だったらしく、笠智衆は山内明に目をかけていた
この美容院のお隣には井川邦子、高橋貞二の姉弟が住んでいて
井川と山内はまんざらでもない仲なんだけど、お互い意地っ張りで素直になれない状況

ここで悪人殿山泰司による事件が起きて井川を助けるため山内はスリをするんだけど、笠智衆がそれを目撃しちゃう
ラストはそこに至るまでの事情を鑑みた笠智衆による粋な計らい、人情味のあるハッピーエンドです

一時間くらいの中編映画です、テンポよくお話が進んでいき、ラストも後味の良い作品になってます

主演の2人は名前見たことあるかも、くらいで認識して見たのは初めてかと
なんとなく井川邦子って岡田茉莉子っぽい容姿かと、銀座でも5本の指に入るとか言われてるだけあって美人

一番印象に残ったのは刑事笠智衆、スリを追いかけ走るシーンがあったり、眼光鋭く犯罪を見逃さなかったり、いつものおじいちゃんなぬぼーってした雰囲気じゃないの
自分がスリにあったり、追い詰めた山内明に逆に投げ飛ばされてたりとらしさが見える点も良い

あとは逢初夢子もいいキャラクターしてた、何かと私は気が短いんだからね!って台詞が印象的
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