君たちはどう生きるかのJOJOのネタバレレビュー・内容・結末

作画は相変わらず流石のジブリクオリティだった。ちゃんと細かい所で人間の動きをしてるから、ずっと見れちゃう。坂道はがに股気味に足元みながら降りるとか、きちんと重力を感じる鞄とかまさに神は細部に宿るを体現としたアニメーションで素晴らしかった。
おばあちゃんとか、強気な女性とか、繊細な少年とか、綺麗なお姉さんとか、カエルみたいなジジイとかやっぱりジブリらしさを感じて安心する。
スパイダーマンのアメコミ然としたスタイリッシュな表現も良かったけど、やっぱり丁寧に人間を描くジブリも良いなぁ。
さて、なんだか賛否両論あるシナリオだけどいつものジブリって感じがした。
作品の裏テーマというか、裏設定で実はあの描写が、〜のメタファーでとか深掘りしようと思えばいくらでも出来るんだと思う。
とは言いつつ、よく分からんけどなんかファンタジー作品として面白かったわっていう見方も出来るのがジブリのいい所だと思う。
今回は宮崎監督の(おそらく最後の)作品だし、タイトルが哲学してるし、全く宣伝してないしで、観る前から構えちゃう人が多くて色々言われちゃってるんじゃないかな。
ポニョとか猫の恩返しみたいなタイトルつけたらもっとシンプルな見方をする人もいたんじゃないだろうか。

グダグダ書いたけど、他の人も言ってる通りで僕にも宮崎監督の真意は1回観ただけじゃ伝わらなかったなぁ。
タイトルの元ネタとなった本を読めば少しは理解できるのだろうか。
こうやって色々と考えを巡らせる事自体が作品としてのパワーを持っている事の証拠だと思う。ジブリブランドというのも手伝って、ただの作品じゃないはず…って深読みさせるのは否めないけど。