コロムビア・ピクチャーズとマーベル・エンターテイメントが共同製作したソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの第4作目。
マーベル・スタジオ独占製作の作品とは独自路線でこれまでの作品も「ヴェノム」の1作目以外は賛否両論が多かったですが、本作は公開当時に否の評価が凄まじく多くて話題になってましたね…。
ヒーロー物+本格ミステリーの組み合わせは面白いアイデアだなと思いました。
ただそこまで本格ミステリーとは思わなかったので、マーベル初の本格ミステリーサスペンスっていう宣伝文句が足を引っ張った気がします
予知能力+フラッシュバック+時間軸ずらしでちょっと強引にミステリー感を出そうとしてるのがミエミエではあります…。
ダコタ・ジョンソンさんは相変わらず薄幸感と透明感に満ち溢れていてお綺麗。なので彼女メインだけでも良いのですが、他に3人の女性メインキャストがいるので目移りしてしまう。特にシドニー・スウィーニーさんのメガネっ子女子は可愛いくて萌える。
しかし、女性陣の主要キャストが多い…コンピューター技師は男でも良かったような気がします。
安易に女性版のスパイダーマンと考えていた私は意外な展開でしたが、ヒーロー物にしては戦い向けの能力でない事が展開を地味にしてしまった印象。
悪役の背景もショボいし、ヴィジュアルもスパイダーマンの出来損ないみたいでなんか悪役としての強敵感に欠けますね。
個人的には思っていたよりは悪くなかったですが、やはりアクション満載のヒーロー物を求めていた人は相当の解離があると思うしガッカリ感はハンパないと思います。
しかし…ずっと地味だった分は終盤の爆発力には繋がっていてなかなか楽しませてくれる展開になっていました。
興行的には大コケで並み居る批評家たちからも批判の嵐だった本作…。矢面に立たされたダコタ・ジョンソンさんは「これまで、こういった作品をやったことがなくて。おそらく、これが最後になるでしょう。今なら分かるのですが、私はこの世界に合いません」というコメントを残して何とも言えない去り際…。
責められるべきは監督と脚本家とプロデューサーで彼女が責められるのは意味が分からん。
「モービウス」のジャレット・レトさんは「お金のために引き受けただけで何の思い入れもない」と語ったらしいし…。
唯一、安定してたのは「ヴェノム」ですけど、3作目の「ヴェノム ラストダンス」でトム・ハーディさんもシリーズから抜ける事を示唆していますし…どうやらソニーズ・スパイダーマン・ユニバースは役者陣と製作側との関係性が上手く行っていない事を安易に想像させていますね…。
今のところこちらも不評だった「モービウス」の続編は無く、本作も不評で続編は限りなく無いようで…あったとしてもかなりのテコ入れが必要と思う。ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースはどうなって行くのですかね…。
いわゆる序章だから地味になるのは分かるけれど、先が気になるほどのドキドキ感は無く続編が待ち遠しいというのが全く無い…。母娘の愛か女性同士の絆か中途半端だったのも残念…。それでも美人揃いのキャストは目の保養になるし、そこそこは楽しめた作品でした。
まとめの一言
「蜘蛛の糸」