mat9215

Diary of a Fleeting Affair(英題)のmat9215のレビュー・感想・評価

4.0
サンドリーヌ・キベルランとヴァンサン・マケーニュの二人が、出会いから別れまで全編ひたすら会話する。日付ごとに場面が変わっても、二人以外の人物はほとんど登場しない。マケーニュには妻子があるけど、ドラマにはまったく絡まない。潔い。キベルランとマケーニュの二人の会話は切り返されることなく長回しで捉えられる。カメラと人物の動きがしっかりとアレンジされている。第三者が登場する場面では、この二人を捉えたショットと第三者のショットとが切り返される。そして、この二人が別離したときに、初めて二人の会話が別々のショットで切り返されることになる。エマニュエル・ムレ、上手い。全作を追っかけているので、感慨もひとしお。BDに収録されたゾンビ短編も切れ味よし。ムレ作品の常連フレデリック・ベルが出演している。
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