日陰者讃歌大好き!
「死体の人」
2022年 日本 94分
U-NEXT鑑賞
今年映画館で見るつもりだったのに見逃した、そのうちの一本。
それなりに考えてそれなりに努力と工夫しても、本当に賢い人や器用な人にまったく歯が立たない。こだわりは他人の理解をまったく得られない。こんな、僕みたいな主人公が最高だ。
かつては劇団を主宰してたぐらいなのに死体役しか回ってこない役者。脚本はすべて読み、映画の中でこの死体の意味するところを解釈して役作りするが、監督からはそんなものいらないと一蹴される。
彼氏の子を宿したデリヘル嬢。相談すると「ほんとに俺の子か?そんなことより麻雀する金くれ」と、ろくでもない彼氏。
こんなふたりがいくつかの死と生を見つめながら、ピンチを乗り越えていくが、恋に落ちない点がいい。