ひろぽん

メカニックのひろぽんのレビュー・感想・評価

メカニック(2011年製作の映画)
4.3
「メカニック」と呼ばれるほど正確無比な仕事をする殺し屋アーサーは、雇い主から親友のハリーをターゲットに指定されるも、プロとして任務を遂行する。後日、罪滅ぼしで彼の息子スティーヴを弟子にするが、ハリー殺人の思惑を知り自体は思わぬ方向へ向かうサスペンスアクション。
1972年版の『メカニック』のリメイク作品。


ただ人を殺すというのではなく、事故や自然死を装いその痕跡を一切残さず、正確なまでに完璧な暗殺をしてしまう“殺し屋”という設定が堪らなくカッコ良い!レコードでクラシックをかけ、人里離れた湖の近くにある豪邸で暮らすという点も然り。

序盤の麻薬王を溺死に見せかけ殺害し、浮かんでる死体を操り泳いでるように見せてボディーガードの目を欺き逃亡するというやり方にはド肝を抜かれた。また、ハリーの殺害方法も予測できず、「マジか!」という展開で序盤から見どころ満載で引き込まれる。

“動機ありの殺人はよせ。”という言葉は説得力があり、印象深かった。

今作のテーマであり、キーワードの
“周到な準備が勝利を招く”
がとてもよく効き、この台詞を使ったオチもしっかりしているのでとても面白い!

銃の左側面に刻まれていたラテン語
“AMAT VICTORIA CURAM“

銃の右側面に刻まれていた英語
"VICTORY LOVES PREPARATION"

どちらも“周到な準備が勝利を招く”という意味。

父の仇と知ってからのアーサーとスティーヴの師弟関係は、いつ何が起きるか分からないというハラハラドキドキが止まらず、心臓がバクバクしていて緊張感がたまらなかった!


93分という気軽に観れちゃう時間で楽しめて、一瞬も目を離せない展開がとても面白い作品。ジェイソン・ステイサムが出演している作品の中でもお気に入りの1作のひとつ。
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