『室井』さん鑑賞前に過去作の復習2本目。
前作の大ヒットで予算大幅アップ!くだらなさも、馬鹿馬鹿しさも、事件のスケール感も増し増しで、あの…
「レインボーブリッジ、閉鎖できません!」で有名な、おそらくこれがシリーズ最高傑作。
そして本作では、教え子「深津絵里」演じる「すみれ」さんが大活躍だ。
今回、室井の上に立つ本部長は女性(真矢みき)。キャリヤ風、ビンビンに吹かせて嫌な奴設定だけど、実は「女性登用」の広報のためのお飾りで「やっぱり女性にはできない」と言わんばかりの結末も、まだこの時代の日本社会における女性感を表しているようで興味深い。
街頭カメラを使った違法捜査が「近代捜査」として行われるが、監視カメラ社会なんてもう当たり前になっちゃってる。でも『ゴールデンスランバー』の原作より4年も前に着目してたんだな。
このモニター室の後ろに座ってるの、めっちゃ若い頃の小泉孝太郎!昔はこんなにシュッとしたイケメンだったのね。台詞ほぼないけど(笑)。
本庁から来た大勢の刑事のうちの1人に、まだ無名時代の佐々木蔵之介が!
スリ家族の子供役で神木隆之介もいた!超かわいい。
犯人が「リストラ」にあった会社員という設定も、本作が公開された2年前に小泉政権が誕生し、竹中平蔵が経済財政政策担当大臣として重用され、財政健全化の名の下に、それまで「窓際族」と呼ばれていた人たちが次々に首を切られ「リストラ」という言葉が世の中に蔓延してきた時代を反映している。
「公衆電話の張り込みに行ってきます」
この頃はガラケーは普及してきていたけれども、まだ公衆電話も使われていた時代なんだな。
すみれさんがつぶやく「砂の器」。松本清張の名作ミステリーだが、その意味、わかるかな?
ともかく、本作の脚本は「これぞ『踊る大捜査線』!」って感じでノリにノッてる。この頃の青島と室井さんとすみれさん、最高です。
*今は亡き「大江戸温泉物語」懐かし〜い。いっぱい行ったなぁ。