このレビューはネタバレを含みます
荒野の粗末な一軒家。一人娘のミリーは他に遊び相手もいないので藁で作ったカカシのパッチスとおままごととしたりダンスをしたりと友達のように過ごしていた。
しかしある日家が差し押さえに遭い、立ち退かなくてはならなくなってしまう。
それを見たパッチスは自ら動き出し、飛んできた新聞に載っていた求人情報を頼りに町へ出向く。
しかし身分証がない為に仕事を貰えず、物乞いと勘違いした女性にコインを恵んで貰い、替わりにミリーと一緒に遊んだダンスを思い出して女性と踊る。
しかし途中で腕がもげてしまい、皆は驚いて逃げていく。
しょんぼりするパッチスの前には銀行、何かを主張する前に覆面のような顔を見て勘違いした銀行員が銃を取り出すも焦ってパッチスの方に落としてしまい、拾い上げたそれを見て袋に入れたお札を差し出す。
帰り際に撃たれてしまうが、藁が貫通しただけ。
フラフラになりながら家を目指すパッチス。
家の外に座り込んでいたミリーのところにお札が飛んでくる。
家の前には銀行で貰った袋にお札が沢山入っており、藁も落ちている。
辺りを探すと立ち尽くすパッチスを見付け、どこに居たの！さよならも言わずに！と声を掛けると、振り返ったボロボロのパッチスに一瞬驚き、家に帰ろう と抱き締める。
力なく倒れてしまったパッチスを運び、また藁を詰め直し、破れた箇所を縫い直してまたカカシとして木に吊るす。
戻って来て良かった、パッチス と言って帽子を被せ、抱き締めて立ち去るミリー。
ふと強い風が吹き、飛びかけた帽子をサッと掴んでかぶり直すパッチス。
銀行から貰ったお金は…貰ったからセーフなのかな…。最後、色褪せた古いワンピースから真っ白の新しそうな服に変わってたんだけど……まぁ、犯人はカカシだから良いか！お金盗ってきてって頼んだ訳じゃないし！銀行も保険入ってるよねきっと。
ミリーことミルドレッドちゃんがとっても可愛い。野性的な美しさがある。
彼女が大切にしてたから恩返ししたくなったんだろうなあ。
カカシが動くシーンになると途端にちょっとムチッとするから面白い。あれ？これ動くんじゃない…？動いたっ！ってなる。中に人のいないパッチスはシナシナだったんだけどね。
親父は親父で、こんな荒野でなんの仕事してるんだろ…。そんで、差し押さえされるくらいだから上手く行ってないんじゃないか…この先が若干心配になる。
