このレビューはネタバレを含みます
サンペという人を最近知って好きになって、それ故にプチニコラ自体には馴染みがないみたいな人の感想です。
予告を見て「フランスのアニメって上手いけど、サンペの作品をやるにはちょっとテイストが固くなりすぎるんじゃないか」とか思っていたけども、全然そんなことなかった。タイトルが出る前にもうサイコー……………になってしまった。
ここらへんは「プチニコラ」が好きか、そうではないかによってちょっと変わるかもしれない。
脚本の良さが光りますね。ハリウッドみたいな大きな山みたいなのがあるわけじゃないんだけど、ずーっとドラマとプチニコラのシーケンスが魅力的で飽きない。素朴だけどしっかり感動させてくる感じもある。展開のために2人が不仲になったりしないし、そういう予感で引っ張るわけでもないけど、ちゃんとドラマになるんだなあ。
個人的にはサンペのThe New Yorkerの仕事が好きなので、ニューヨーク時代の話もやってくれたりするのかなとか思ったけど、「プチニコラ」じゃないのでそこは作品内で取り上げていない。ゴシニがパリに帰ってきた理由も特にやってない気がする。
でもシンプルでそれで良いのかもしれない。本当に見やすくて、それでいて味わい深いある良い映画でした。