迷子の「ぼく」「モグラ」「キツネ」「馬」
ひとりと3匹の旅。
子供向けの無邪気なほっこり作品かと思いきや、一通り人生経験を経て傷を負った大人にこそ響く、サン=テグジュペリの『星の王子さま』のような儚さと微かな寂しさを纏った優し過ぎる作品。
2分に1度くらい紡がれる名言の数々に深く胸を打たれる…というか、愛情いっぱいにハグされて、たった30分弱という短編ながら途中からボロボロ泣いてしまった。
『スノーマン』を思わせる絵本の挿絵がそのまま動いているような温かみのあるアニメーションも素晴らしいクオリティ。非の打ち所の無い何度でも見返したくなる傑作でした。至福。