このレビューはネタバレを含みます
楽しそうなポスターを見て、シェフと子供たちが美味しいフランス料理を作る作品だと思ったら、深刻な移民問題を背景とした考えさせられる作品でした。序盤はシェフ視点で和やかな雰囲気で進みますが、中盤は険しい表情をする少年たちが映し出され、異国の話だから、映画だから、と簡単には感情の整理ができませんでした。
しかしながら、フランス映画は初めての体験をさせてくれる作品が多く、好み。本作も私にとって斬新で、目新しさがあって、全く薄っぺらくない佳作。ドラマティックな展開に、ラストは最高としか言いようがありません。ハッピーエンドでほっとしました。またひとつ記憶に残る素敵なフランス映画に出会えて、幸せです。