さるやん

VIRUS ウィルス:32のさるやんのレビュー・感想・評価

VIRUS ウィルス:32(2022年製作の映画)
4.0
気がつけばもう新年も10日ほど過ぎましたね。皆さんおせちや雑煮の食べ過ぎで太ったりお腹痛くなったりしてませんか?
さるやんも怖くて体重計のってません。
本日ご紹介するのは
未体験ゾーンの映画たち
という東京のヒューマントラスト渋谷で開催されているイベント
これどんなイベントかというと諸氏の事情で一般公開されなかった、もしくはされそうもないあらゆるジャンルの映画を集めて一日一回5作品とかを上映する人気イベントで、さるやんはこのイベントが始まると新しい年が開けたんだなと実感します。しかし、シビアな時間割なので仕事やほかの用事との兼ね合いがなかな難しいイベントでもあります。
今回は コントロールという作品と
今作ウィルス32という作品にいってまいりました。どちらもそれぞれ面白く見れましたが、とくに今作は今後活躍が期待できる監督の作品ではないかと、見終わった後に強く感じました。
舞台はパラグアイ ラテンですね。
のっけからお姉チャン二人がノリノリで踊っており、男と遊びに行くのね~すきな服使っていいわよ~と酒飲みながら話しております。
すると、あんたの子供きてるわよ~と友達。子供おるんかい!まずここでビックリ!
これから仕事なのでどうしよう?じゃあ連れてっちゃう。ってあんた仕事前に酒かっくらってたんかい?とここでもビックリ
と、仕事場に。
なにやら警備員やってるみたいですが、
なんですか?ここの施設 バスケコートやらロッカー室やらなんかのスポーツ施設でもなんか水浸しになってるコートあるし、とここでもビックリ

しかも、連れてきたはいいわおかん仕事あるからあんたどっかで適当に遊んでなあ~、しかも、過去に不慮事故で死んだ赤ちゃんの誕生日だよ?って娘さんに言われて全く忘れてる様子
いや、あんた腕に入れ墨にほってるやん、誕生日。とビックリ

ここからがこの映画の本番実はオープニングで何やらどこぞの老夫婦のカナリヤが大変な目にあいます。
というか、この映画にゃんこも鳩もねずみもけっこうやられちゃいます。

感染するとうごくものならなんでもいいんかい?
もうすでに外が騒がしくなって逃げ惑う人もチラホラ。この辺の演出も素晴らしくて細かくきな臭い様子をところどころにいれてきてます。

この映画で素晴らしいと思ったのは
広々とした舞台をつかってカメラワークや、光の陰影を使って奥行きや、感染者の出現をあらわしてるところですね。 安易なジャンプスケアを多様することなく恐怖演出を効果的に見せてくれます。

もう一つの特徴としては本作走る系のゾンビでありますが、一通り暴れ回るとすっきりしたのか、32秒の賢者タイムに入ってしまいます。
すると、その32秒を使って多数のゾンビを間を通り抜けたりと、いうこともできるわけです。
また、ゾンビのアイデアだけではなく極限化における人間ドラマや、その他先達たちへのオマージュの数々もございます。

いままで多く描かれているゾンビものの中出では、近作の哭悲もそうですが
また新たな世代による新基準なアイデアが生まれてるなと思いました。

さて、ダメなかあちゃんは可愛くて優しい娘さんを守り抜くことができるのか?

渋谷でしかやってないということでハードルが高い作品ですが、興味をおもちでしたらぜひともタイムテーブルだけでもご覧になってください。

https://ttcg.jp/human_shibuya/
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