タカナリ

湘南爆走族のタカナリのレビュー・感想・評価

湘南爆走族(1987年製作の映画)
3.4
「湘南爆走族」実写化作品。
江口洋介初主演、織田裕二デビュー作。
神奈川県湘南海岸を舞台に、好き勝手に走り回る暴走族“湘南爆走族”のメンバー5人の友情や恋が描かれた作品。

原作は全く知らずに見ました。
〈暴走族=荒くれ者の集まり〉というイメージがあったんで、暴走とケンカがメインかと思いきや、半分はギャグと恋愛です。これは意外でした。

ギャグシーンはなかなかにバカ。バカすぎてちょっとイラッとしました。暴走したいなら真面目に働きなさい。食べ物を粗末にしない。
そんなバカばかりやってる爆走族のリーダー・洋助が手芸得意でモテモテなのが意外。この設定面白い。女性に優しいというのも好感が持てました。
昇の仲間思いで心は優しいのも良いですね。一人で“横浜御伽”に乗り込むとか度胸ある。

クライマックスの乱闘からの最後の度胸試しは、かなり見応えありましたね。目隠しで運転はダメよ。怖すぎる。
だけど、こいつらはケンカがやりたいわけじゃないんですよね。本当は自由気ままにバイクを気持ちよく走らせたいだけなんですよね。
やりたくないことを仕方なくやっていると思うと、少し悲しい気持ちになりましたね。暴走族ではありますが、ケンカや縄張り争いしないだけまだ良いですね。
遊んでる姿はただの学生でした。

笑いのシーンはあまり好きではありませんが、キャラクター自体はすごい好き。
彼らの将来を応援したい。