てっちゃん

世界残酷物語のてっちゃんのレビュー・感想・評価

世界残酷物語(1962年製作の映画)
3.7
変な作品、三連戦はついにヤコペッティさん!!

モンド映画というジャンルを開拓した作品であり、変な映画好きなら触れておかねばならないという使命感から鑑賞したわけです。

どんな作品なのかは、有名なので気に入ったシーンやつっこみどころを箇条書きで。

・冒頭の犬のシーンはきついよ。鳴き声聞くだけで無理。

・1人の男が、大勢の女たちに追いかけられるハーレムの先駆けが確認できます。

・水着美女に見惚れて、海兵隊のあっちいってこっちいってる姿をみて、「ははは」と乾き切った笑いが漏れて自分でも驚く。

・母乳で子豚を育てる人間。
豚は尊いっていうよりかは、家畜ではなく、家族って感じがするんですね。

・4年は飢えて耐えて暮らし、5年に一度の大祭で豚たちを大殺戮していくシーンは強烈、、、
しかも子供らが、豚の金玉袋でサッカーしてんのよ。
これぞ本当の金的蹴りってか。

・ナレーションが海の中だと水中声になるのね。
その妙なこだわりに思わず、吹出した。
この吹き出しには驚かなかったようだ。

・それにしても、大仰な音楽ですね、、、物語のスケールを一層に高めている?のか?
優雅な観光をしているような気分になるのは間違いないでしょう。

・フォアグラが動物虐待で問題になっている、もしくは禁止になっているのは知っていたけど、これ観てしまうと禁止にすべき!!だと思うはず。
人間の強欲が行き着いた結果だよ。
そもそも私みたいな庶民には、食べる機会がないんだけども。

・昔、松坂牛はビール飲んでんだよ!と豪語していた親戚のおじさんがいたけど、おじさんこれ観たんかなってふと思った。

・美女ばかりのライフセーバーの救助訓練。
あからさまで笑いますよね。
思わず救助されている男が勃起しているのか確認したもんな。
しているのか、していないのかは確認してみて下さい。

・東京温泉、、すごい偏見だな。
どうせならもっとエロいの撮ってよと思ったであろう童心を忘れていない人多数。

・「誰もが早く死ぬように祈ります、食事が不味くなるからです」
これは本作屈指の名台詞!
大爆笑必須でしょ。ここは3回繰り返した。3回目ですっかすかに乾いた笑いになった。

こんな感じで本当かやらせか分からない風土風習が淡々と紹介されていくって感じ。

観て思ったのは、今は情報過多社会なので、どこからでも情報が手に入るけど、本作製作は1962年。

それを踏まえると当時の衝撃はすごかったのではないでしょうか。
当時なら、こんな風習があるんかとか、これが”本当”だという目線になるだろうし。

ちなみにシリーズ化されているみたいで、どんどんやらせ具合も激化しているよう。
なかなか触手が伸びないけど、観る機会があったら観てみようかな。
「行けたら行きます」よりかは、高確率で観ると思う。
てっちゃん

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