くさむすび

丘の上の本屋さんのくさむすびのレビュー・感想・評価

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)
3.9
たまにはこういう毒味0の心が洗浄されるような作品を見るのも悪くない。ほぼ本屋で繰り広げられるワンシチュエーションだったのが意外。好みはかなり分かれる映画で、一つ一つの話が薄いといえば薄いし見応えを感じることができないだろうけど、登場人物たちの過去を全くと言っていいほど描かないのが本屋と客の一期一会の出会いを表しているようだし「過去は捨てて、新しい未来に挑戦する」みたいな台詞(うろ覚え)が象徴するように本を読んでこれからの人生をより良いものにしていこうというテーマに心打たれた。鑑賞後に本を読みたくなった時点で今作の勝ちだと思います。
P.S. どうでもいいことだけど、エシエンが揚げ物を触った手で古書に触るのはダメだろと思ってしまった。
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