あらすじから爆弾魔との熾烈な攻防戦を描いた派手なアクション映画と思って観たら…「え…これ潜水艦映画?」と冒頭から随分と思ってたのと違いました。
惹き込まれた冒頭でしたが事件の裏に冒頭の事故が絡んでいるのは明白で、犯人の素性も安易に想像出来てしまうので、ここは謎を小出しにする構成の方がもっとスリリングさを出した気がします。
音が基準値を越えたら爆発のギミックは潜水艦の音を出したら負ける(敵に見つかる)にかけてると思うのですが、そのギミックがあまり活きておらずそれでないといけない理由が弱く単にただの爆弾でもいいような気がしました。主人公をあざ笑う意味は分かるんですけどね…。
冒頭から読めてしまう構成のせいで本来は主人公と犯人の行き詰まる攻防戦な筈がなぜかあまりノレません…。
国家による隠蔽と陰謀など主人公と犯人のどっちも責められない葛藤や肉薄した人間ドラマでただのサスペンスアクション映画にしない感じは韓国映画らしさを感じました。
甘いマスクで日本でも人気の主人公役のキム・レウォンさんですが、私はどうもこの人の演技が苦手なんだなというのを今さら気づきました…。
「ダイ・ハード3」におけるサミュエル・L・ジャクソンのような賑やかし相棒も居ますが、話がハード過ぎておふざけも最初だけであまり効果的とは言えませんでした。
決して悪くはなく最後までハラハラする展開と重い人間ドラマは皆さんの高評価も頷けるのですが、私はやっぱり最初に期待したのと全く違ったせいかそこまで絶賛の輪には入れずに終わってしまいました…。
まとめの一言
「命の重さ」