Aya

アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者のAyaのレビュー・感想・評価

4.0
初日。Bunkamura ル・シネマ。
彼の存在はもちろん知ってるけど、どういう生い立ち・キャリアなのか知らなかったのでとても興味深かった。
ファッション系ドキュメンタリー映画数多見てるけど面白い部類に入ると思う。
(個人的no.1ファッションドキュメンタリー映画は「ビル・カニンガム&ニューヨーク」)
厳格な祖母に躾けられた生い立ちから彼自身も筋が通った人なので、そこも好感度高い。
ファッション業界って表面ばかり着飾って中身空っぽな人いっぱいいるからさぁw
芯がある人好き。

他のユーザーの感想・評価

最近ファッション関係者のドキュメンタリー映画が大量に制作されているが、本作はミーハーな意味でも楽しかった。『ヴォーグ』の花形ジャーナリストといえば、当然そういう側面もあると思うので。
南部で祖母に育てられたアフリカ系アメリカ人のタリーが、ファッションの世界で活躍するのはやはり簡単なことではない。そういうことを、わざと耳に入るように言う差別主義者はファッション業界にもゴロゴロいる。知的に洗練されていない人も着飾るのかと、うんざりしてしまう。

思想的には真っ向から怒りを感じても、それとは別にファッションだけを評価すること。これは、映画の世界でも評論で時にやらなければいけない場合はあると思う。でもこの区別がつかない人が多い。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの精神の人に、この映画のクライマックスは観てほしい。
nao

naoの感想・評価

4.5
「自分の庭を耕せ」
美を追求している彼の言葉。

VOGUEドキュメンタリーの、
「ファッションが教えてくれること」でも出演していた彼のパワー溢れる存在が気になっていたので楽しみにしていました。

彼の人生は色濃く、
美を追求する姿勢が素敵な人だと思いました。
彼の美とは服装だけではなく、立ち振る舞いや哲学と生活の至る所に存在し、人生の美が今の彼を作り上げていた。


自分の琴線に触れたことを信じ、自分の庭を耕していきたいと考えさせられた作品。
JIZE

JIZEの感想・評価

3.7
2022年に73歳でこの世を去ったファッション界のレジェンド"アンドレ・レオン・タリー"の生涯を基に人種差別が残るアメリカ南部で育ったアフリカ系アメリカ人の彼が白人が多数を占めていたファッション界でどのように成功を手にしていったのかを描き出す。"冒険する勇気を与えたブラックヒーロー"。人種間の葛藤や困難に阻まれながらも己のスタイルを追求するさまは、すばらしい。また世界のファッションにおける認識を誇りを持ち変えようとした姿勢も、一人の同じ人間として刺激をうける。アンドレ流の鋭い美学や流儀が炸裂していた。
BobsoN

BobsoNの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

基本的に抽象的で、感性に乏しい私にはよく分からなかった。
というのが正直な感想。

ただファッション業界が、人種差別とか環境汚染とかの社会問題を意識し始めたのはここ数年なのか、、とは感じた。
北村道子さんのトークショーが凄すぎて霞んでしまった。
前半ウトウトして再見したい。
仁

仁の感想・評価

3.3
見た目にインパクトがあるから認識はしていたけど、経歴については一切知らなかったので、それを知れてよかった。

日曜の黒人教会は皆がおめかししていくところ、と振り返るとシーンが印象的。
トランプ就任式でメラニアのファッションを褒めちぎるのも面白かった。あのルックは確かに素敵だった。

予想通りとはいえ、どこの世界も人種でしかギャンギャン吠えられないやつがいるもんだな。
Kenny

Kennyの感想・評価

3.8
アフリカ系アフリカ人として初めて『VOGUE』クリエイティブディレクターとなった人物のドキュメンタリー。

出自に関係無く、品格と知識と優しさで業界での確固たるポジションを築き上げた姿に感銘を受けた。ショーのフロントロウでの半端無い存在感。
ぬん

ぬんの感想・評価

3.9
確固たる審美眼、知識、言葉を持って真摯にスタイルの可能性を広げた存在の大きさは正しく、生き字引。
フロントロウやメットガラでの姿しか知らない部分も多かったから、彼の発言から生立ちや葛藤、ダイアナ・ヴリーランドとの絆などが知れて良かった。
ファッションと違いスタイルは不滅。
美は多種多様であらゆる物事に宿る。
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