ルル

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのルルのネタバレレビュー・内容・結末

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

泉くんと案内人のシーンがとても良かった。ちょっとした小さな物語ならあそこを山場に持ってくると思う。泉くんは今作でスピンオフの主人公になれるぐらいキャラクター性があると感じた。

現在パートが絵の争奪による謎で引きが強かっただけに青年パートが長くて少し退屈だった。『ルーヴルへ行く』というタイトルなのに中々ルーヴルに行かないのも要因だと思う。

各々が幻覚を見ているシーンがシュールなコントに見えて笑えた。
自分の記憶を消しても先祖の罪が消えることはないだろ、と思ってしまった。でもノートに書き込んだ文字を消すアイデアは良かった。アナログな記憶操作のヘブンズ・ドアーは秀逸なアイデアだと思う。終盤の手紙的ナレーションにも使えるからエモーショナルな道具としても使えて便利。

他のユーザーの感想・評価

Yukari

Yukariの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ドラマの雰囲気が好きで公開初日に鑑賞。
映画の方も、良くも悪くもドラマと変わらなかった。
ただ、テレビから映画の世界へ移ると良い子になる、若干のジャイアン現象が残念。

あと、全体を通して丁寧に描かれているのに、終盤のいきさつ説明部分迄もが丁寧に描かれていて野暮ったさを感じた。
90分と迄は言わないけれど、もう20分程タイトに出来たらもっと良い作品になったのでは。

ともあれ、皆んなハマり役の露伴シリーズ次回作もあるといいなあ。
唯子

唯子の感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

おい露伴先生の若い頃ってこんなにあどけなかったのか???まあ確かに鈴美ちゃんがいた頃の先生は子供らしさもあったような記憶もあおおおおおおおおおおおいなんか未亡人みたいな汗しっとり女出てきたが…その手のビデオみたいな関係と展開やめろやハラハラするうわあああああああああああああまもまもまもまもまも守りたいはいいすぎやろ先生お前鈴美ちゃんがいるでしょ

ここまでが露伴先生思い出映像を見せられた人間の動揺です
本当に未亡人で草 いや未亡怪異か? 未亡人オーラってなんであんなに未亡人特有なんですかね…(?)

ジョジョ4部、テレビドラマは履修済、ルーブルへ行くは未履修で臨んだ岸辺露伴は動かない9話目 
劇場版と冠していない名の通りテレビドラマまんまの雰囲気だけど、荘厳で不気味さもあるルーブル美術館の外観や、黒の持つ底知れなさを表すにはやっぱり映画のスクリーンで◎だったかも

まさか岸辺露伴という作品の中で露伴以外を演じる高橋一生氏を見ることになるとは
実はご先祖様でしたというところがまさにジョジョ 奈々瀬に惹かれたのは血の運命か、はたまたいつもの怪異モテか、絵描きの心が仁左右衛門と共鳴したか

黒い絵見たら幻覚に襲われるってわかってるのに見ちゃう露伴先生、パリでも通常営業
自分が死ぬかもしれない状況下においても抜け目ない先生さすがです ヘヴンズドアーの本に書いた文字ってこすってグズグズにすれば効果なくせるのか…

泉くん、今まで生きてきて罪の意識も後悔もないのは強すぎだろ お前が1番の怪異だよ
先生のことを褒めておきながら、自分もフランス語を多少読める喋れるところはやはり基本有能 それともお父さんの影響で海外旅行を夢想しながら色々な国の言葉をかじった みたいなこともあったかもね

印象的なカット
・Z-13倉庫に行くとき、画面の真ん中に手すりを大きく映し、両端の細いスペースで階段を上り下りする人間を写してる 似たようなシーンは他の作品でも見るけど、手すりがでかすぎるのよ手すりが 大胆だな
・問題が一段落して空をバックに露伴先生と泉くんが佇むシーン 後頭部とルーブル美術館の屋根部分、あと八割が空 画面全体が暗いからなのか、ひんやりしてて物々しい雰囲気 加地邸が映ってなくても露伴先生ドラマの映像って感じがする

その他雑感
・至るところで蜘蛛が登場するので苦手な人は注意
・露伴先生のオークションで破産しそうな雰囲気は異常 売れっ子でよかったね
・モリスルグランの絵の裏に付いていた顔料を触った男はなんで幻覚見たのかな まさかあれ自体が神木の塗料だったわけじゃないだろうし、怨念が乗り移ったか?
・移動しながらヘヴンズドアー発動する露伴先生の動きがスタイリッシュすぎるよ毎度 高橋一生氏がジョジョのオタクで助かる
・Z-13倉庫に至る道は日本の各所で撮影されているらしい(公式サイトのプロダクションノートより) ロケ地選ぶのも大変だな…
・露伴先生っておばあちゃんいたんだ(当たり前) なんだかこの世の者とも思えない感じの人間で良かったです

全てを明らかにしないけど、消化不良を起こさない程度には明かしてくれるちょうどいい塩梅のお話
さほど難しくないサスペンスと、あまりびっくりしないホラー、軽度なファンタジー 
100%ジョジョっぽく作るわけでもなく、でもファンが思う大事な要素は抑えて、実写ドラマ特有の雰囲気を保ちつつ、ジョジョ新規でも楽しめる 数ある実写化の中でも信頼できる
手放しで次回を楽しみにできる作品って最高です
NHKの露伴はよかった。
今回は映画版ということで物語を無理やり長くしたと思った。
なかなかルーブル行かないし、回想シーンも長いし、子供のころの露伴はなんかださいし。
60分に納めたら100点だったのかもと思うと残念です
shun

shunの感想・評価

3.5
岸辺露伴 ルーヴルへ行く

とにかくテーマである黒を、恐ろしく邪悪に見せたいという製作陣の絵造りと演出は素晴らしかった。この要素を楽しむなら劇場で観るべきだし、ドルビーシネマがあれば良さがもっと出ていたと思う。
今回の映画化が成立した1番の立役者は泉くんこと泉京香だと思う。彼女がいなかったらオチがない、言語化しにくい畏怖とか恐怖だけになってしまってエンタメにならなかった。
純日本屋敷で和を押し出した過去とフランスとルーヴルで洋を見せる現在がいい対比になっていた。

残念な点としては、ドラマ版動かないが成功した要因、良さが薄まっていた。
テンポの良い脚本とジョジョらしい独特の空気感を演出と俳優陣で再現し、実写になる上ではノイズになる漫画アニメ風の要素だったり外連味を削ぎ落として引き算で作った作品だから最高の実写化だったはず。
映画にするにあたってどうしても尺やロケ時間の問題があるけど、テンポ感が悪く、演出も間伸びしてしまった感は否めない。
ロケ時間に恐らく制約があるから仕方ない部分もあると思うのだが、ルーヴル美術館をもっと見せて、泉くんとの兼ね合いを増やす方にもっと尺を使って欲しかった。

それでも映画で見た方が良い演出や映像美はあるので、ファンにはオススメしたいけど、世にも奇妙な物語的なテイストのホラーが苦手な人とか、俳優目当ての人にはお勧めできないかな。
af

afの感想・評価

3.5
チケット予約開始日にもう席半分埋まってて、当日これ満席なんじゃあないか?って盛況ぶり。さすが!
本編は絵面と雰囲気と音楽はすごく良かったんだけど演技の情感がたっっっっっぷりすぎて眠い…! もう30分くらい削って良かったと思う…!! 尺余ってたでしょ絶対!
ルーヴルやパリの街だけじゃなくオークション会場や露伴祖母宅、御神木まわりなどどこも豪華で撮り方すごく良くて印象的で、祖母宅の三味線と長唄とかめちゃくちゃ良くて最初の方ウオーッ!!てなったんだけどあまりにも長かった…!! 音楽といえば仁左右衛門の悲壮な場面にめっちゃ綺麗で穏やかな曲かかってたのも好き。
過去回想の露伴は今の露伴にあんま似てないんだけどこれ露伴の回想だし露伴の自認ではこんな可愛い若者だったんだな…みたいなとこはちょっとウケた。ナナセさんめちゃくちゃ雰囲気あって凄かったけどやっぱ長かったのがなあ… 役者陣はみんなほんと凄かった… 祖母も「怪」すぎて超好き
あとエマさんが溺れかける時のめっちゃ水吐くやつどうやって撮ったんだろう 凄かったな…
ストーリーもびっくりしたし面白かったけど何もかもが長かった…とにかく長かった…長ささえなければ最高だった…なんでこんなに長かったんだ…
あと実は見てた泉ちゃん超良かった!
人

人の感想・評価

4.0
木村文乃の雰囲気が良い。
あと白石加代子が荒木飛呂彦の描くババア感あって良い。
もて

もての感想・評価

3.5
初日に見てきました。
ファンの方も多いのか、パンフが売れまくってました。カッコいい表装で欲しくなっちゃいましたが、いつも買わないので我慢😃
座席も前しか空いてなかったのですが、ヘブンズドアされた気分だ満足✨
映画はちょっと中弛み感はあったけど映画だからと気負わず、いつもの品の良さ。淡々と見せてくれます。
聖地巡礼🇫🇷したいぜっ。
Azu

Azuの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

反射するものは自分自身を真っ黒な色は過去をうつす。
この発想が面白いと思った。
幻覚のシーンは中々カオスな作りでよかったが、オチに対して謎解き要素は少なかったのでもう少しミステリーさが欲しかったなと個人的には思うかも。
随所に出てくる天真爛漫な飯豊まりえちゃんに癒された。可愛い。

後、この映画は
演出が面白いと思ったところが多かった。
人の心情をピアノで表す舞台みたいな演出で恐怖を煽ったり
パリの景色を見せる為なのか映像の撮り方が
真下からのアングルや
引きでの映像
画面の9割空と喋っている後ろ姿など 
などお洒落に見える撮り方が多くて新鮮だった。
ルーブル美術館案内with岸辺露伴、最高でした…。

話がきっちり伏線の引き方、回収まできっちりしてて初めから終わりまで飽きることなく魅せられて、終わった後の充足感がすごかった。
台詞回しや表現を踏まえてもう一回観たいかも。
言葉の一つ一つに意味があって本当に面白かった。
やっぱり岸辺露伴シリーズ面白いなあ

脇を固める木村文乃さん始めとしたキャストの演技もすごかった。
あとまりえちゃんの衣装が可愛いけど選ばれし人間しか着れないタイプで、それを着こなしててさすが…とよく分からん感心をしてしまった笑

世界観を余すところなく活かしつつ、ストーリーも面白くて、画も映える方々ばかりで本当に面白かった。

ルーブル行きたくなってきたなぁ。
あと全然映画感想関係ないけど、お客さんも結構いらしてて、皆さんポップコーンとか食べながら鑑賞してたんだけど、後半から全然音しなかった。
ただ食べ終わっただけかもだけど、映画に惹き込まれて食べるのを忘れてしまった、その位のめり込める映画だった。
ちきこ

ちきこの感想・評価

4.2
いやー怖かった終始怖かった。
いやまあそれが私の中の岸辺露伴は動かないなんですけども。
久しぶりにスクリーン隠すように動いてました(笑)


高橋一生好きにはあんまりハマらんかもやけど、、、


改めて漫画読みたいし小説も読みたいと思った。


もっかい行きそう(笑)
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このレビューはネタバレを含みます

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4.7

個人的に始まりから好きな作品は最後まで良い作品が多い。始まりやラスト、就寝、対峙する少年など好きなシーンが沢山あった。
子供たちの空気感がドキュメンタリーみたいで凄い。