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風の谷のナウシカのorimarksのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.6
『一生に一度は、映画館でジブリを。』

当時はただ怖かったような覚えしかないけれど、大人になってから映画館で観られる日がくるなんて!

王蟲の怒り、毒された自然、清い水と風と大地、死を恐れるがために傷つけ合う人間、生きるために支え合い思いやる人間... すべてが繋がっていて、1つの世界。
人も蟲も大地も、世界のすべてを救うために身一つで飛び回るナウシカは、ヒロインというよりまさに伝説の救世主でした。

「ごめんね。許してなんて言えないよね。ひどすぎるよね」と涙するナウシカの痛みにひどく共感し泣きそうになりました。
人類を代表できるなら、私達のせいで壊れ狂いかけた地球や自然や野生に泣いて謝りたい。全人類が土下座したって戻らないものがあまりに多すぎます。

しかし荒れ果てた世界にも希望はあると、争いのない共存・人の善良さや賢さをそれでも信じたいし、恐怖に呑み込まれないよう私も強くまっすぐありたいです。
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