きょんちゃみ

風の谷のナウシカのきょんちゃみのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
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「『風の谷のナウシカ』の映画版では、「腐海」と呼ばれる毒の森のほとりの小王国の王女ナウシカが、その森の真実、つまり、腐海とは核戦争を彷彿とさせるかつての災厄によって汚染された大地を浄化する生態系であることを発見する。しかし、漫画版では、その「真実」がさらなる真実によってくつがえされる。「腐海」は、1000年前の災厄にあたって、科学者たちが人工的に作り出した浄化装置だったのである。それだけではない。ナウシカたち人間も、汚染された大気に耐性を持つように操作された「人造人間」だったのだ。大地が浄化された際には、ナウシカたちは、胎児の状態で保存され、攻撃性を取りのぞかれた人類と取り替えられる計画だったのである。この真実を知ったナウシカは、旧人類の技術と胎児が保存された「墓所」という施設を破壊する。自分たち人造人間も「生命」なのであり、旧人類の計画に従うことなく生きていくのだと宣言しながら。」

河野真太郎(https://bunshun.jp/articles/amp/20948?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_campaign=socialLink&__twitter_impression=true)より。



ナウシカに出てくるクロトワというキャラクターは理想の上司であるとされることがある。


原作漫画版だと、腐海は人工物であったことがわかり、旧人類であるナウシカたちがむしろこれから淘汰される話になってる。

宮崎駿の初期作品というのは、幼い純粋な少女が世界の鍵を握っているみたいな話が多い。例えばラピュタであるとか、未来少年コナンであるとか。ラナ・クラリス・シータを手に入れれば世界が手に入るというのが基本ラインであった。


イギリスという国は、そもそも1066年にノルマンディ公ウィリアムが入ってデーン朝を征服しており、これはノルマン・コンクエストとしてよく知られている。

イングランド王家が征服王朝であることは紛れもなく、そのあともフランスのアキテーヌ公領を継承したエレアノールが、フランス王ルイ7世と別れて、公位を持つイングランドのヘンリー2世に嫁ぐとイングランドとフランスにまたがる巨大な帝国が出来上がり、フランス王に脅威を与えたりもした。

いま、イングランド王家が征服王朝だと言ったが、そのあともフランスのアンジュー家のプランタジネット朝、フランスのテューダー家のテューダー朝、スコットランドのステュワート家のステュワート朝、オランダのオランイェ公、ドイツのハノーヴァー朝と外国人国王が続いて今日に至っており、このことが民衆の国王に対する距離を置いた接し方を生み、マグナカルタ、議会、ピューリタン革命といった西欧でも一早い民主主義へのモーメントになったのである。

ところで、ノルマンコンクエストとは、バイユーのタペストリーで有名であり、アニメ作家の高畑勲は『12世紀のアニメーション』という本を書いている。宮崎駿の『風の谷のナウシカ』の予言の書はこれを模したものである。
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