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風の谷のナウシカのぷんのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.5
荒廃した地球に存在する、蟲、人間、そこに巣食う腐海、絶望しかない状態をどのように生きればいいのか

俺が学生の頃に見た印象のナウシカって、「環境を大事に、自然は怒っているんだ、人間は自然を守っていかないといけない、人間は自然を地球を壊してしまうほどの強力な力を持っているんだ、人間は生物の中でも最強なんだ」みたいな手塚治虫的なメッセージだと思ってた

このリバイバル上映で今映画館で見直した感想としては
「宮崎駿そんなこと一ミリも言ってないわこれ‥」
だった‥‥
というか、この映画を多分10分の1も理解できてないし、宮崎駿が言いたいテーマはもっと深淵で死ぬ事の怖さ、憎しみ合うことの究極的な呪い、問題解決の一歩ずつさ
「生きる」について宮崎駿の価値観が一般的な常識の遥か上を行き過ぎている‥
これを見て二週間くらい経ってるけどまだ茫然としている‥

ナウシカ、すげえよ‥
というか、ジブリ‥凄すぎじゃない‥?
今までスタンリーキューブリック が最強の映画だと思ってたけど日本の宮崎駿、ヤバくね、エグくね?

この世界観を説明するのが凄く痴がましいので俺の理解で簡単に説明すると
巨神兵が世界を焼き壊して、
世界は腐海という微生物や植物が巣食い人間が住めない世界になっている、そこに住む蟲は自分の住んでいる腐海を守ろうとしている。
そっから1000年

人間は、風の谷に住むことで空気を取り入れ地下に存在する水を吸い上げ暮らす街などに住んでいる、或いは別の国では巨神兵を蘇らせ蟲を殺し人間の住む世界を取り戻そうとしている

ここまで、でもう凄くない??

一応映画しか見てない断片な記憶がこんな感じ
つまり、現時点でみんな生きるのに必死で、どうにか昔の生活を取り戻そうと誰かを守ろうとしている、

だから別に私利私慾のため、とかを宮崎駿は言ってない

生きるため、巨神兵を蘇らせ、蟲を殺し、国を占領させ、協力していこうと、人間は考え、蟲は人間を殺さなければ自分たちは生きれないと考えている

だから、この場合どっちもどっちだし
どっちがどっちとかいう話ではない、
ただ!宮崎駿が言ってるのは

どっちかの住む場所を犯そうとするのではなくどっちも暮らす、ということは出来ないのか

ということをナウシカを通して言っている
その成果が映画にあった腐海の地下にあった人間の暮らすことのできる土や水が浄水されていたということ、あれこそが希望であり自然は少しずつ元の姿に自分の力で戻していたという超絶感動シーン!!

こんなん小さい頃に見せられてたのか俺は!分かるわけが無い!でもなんか引き寄せられて見てたのはこの

ジブリ凄い‥ただただ圧倒された‥
リバイバル上映ありがとう‥
今回映画館で見なかったら、
こんなに真剣に見ることはなかったと思う!
他の作品も改めて見ていく!
ぷん

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