いてつ

風の谷のナウシカのいてつのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
3.8
多分3回目くらいの鑑賞。
歳を重ねるごとに、味わいが変わるなあ〜ジブリ作品は。ていうかこれ小さい子どもがみたらまじでトラウマものやな。笑

宮崎アニメの独特のアニミズムが今の自分の気持ちに合っていて、場面の1つ1つが自分の隅々まで染み渡るようでした。人類の身勝手な行動が自然からの手痛いしっぺ返しを招く…というストーリーは昔から知っていて、自然との共生なんて綺麗事ばかり並べて…とずっと敬遠していたのだけれど。

閑話休題ですが、職業柄、日本の様々な製造業の新規開発をやっている人たちと関わった時期がありました。
SDGsは最近とにかく流行る。(投資家から金を集めるためには、それらしいことをやっていますと言わないといけない)
CO2を大気中から回収し別の物質に変える技術、土に還るプラスチック素材…どれもいかにも地球に優しく環境に寄り添っている…ように見える。

しかしそれらは所詮、自然環境への手当という意味ではごく限定的なものでしかなく、むしろどちらかというとまだそれで金儲けをしようとしていて、自分たちの技術力をもってして(しっぺ返しを食わないよう)自然を意のままにしようという態度の延長のように思える。

じゃあ石器時代に戻りますか?みたいな突っ込みはやめて下さい。笑
本当に、こんなところまで人類は来てしまったなあ…と、果てしもないことに想いを馳せてしまいました。

宮崎駿さん…日本の宝ですな。。
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