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風の谷のナウシカのkamiのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
3.7
記録 (54)

めっちゃ前の金ローの録画で。
初めてまともに観ました。
これがジブリ第1作なんですね。
正直虫とか胞子とか、最も苦手な部類なので若干躊躇しました。
分かる人は分かると思いますがトリコに出てくるトミーロッドを思い出しちゃいました。
何よりも、ナウシカのノーパン疑惑で最初の方全然情報が入ってきませんでした笑 ネットで調べたら結構有名な話らしいですが、あんなタイツは紛らわしいですね。

本作は初めて観ましたが、なんか自分が持つジブリのイメージとはちょっと違う感じがしました。昔のアニメって感じはしたんですけど。未来少年コナンとかに似てるなと思いました。世代的には千と千尋とかハウルとか(ポニョ)とかなのでそう感じるんですかね。何にしても、戦争、人間と自然みたいな大きなテーマをファンタジー要素も組み入れながら作ってるのがすごいなと思いました。
あと、音楽も言わずもがなですが名曲ばかりでしたね。これナウシカの曲かって思いながら観てました。
ジブリの音楽ってただ切ないって感じでもないんですよね。郷愁とか畏怖みたいなものも感じさせるし、独特で引き込まれます。

総じて壮大で素晴らしい作品なのは間違いないですが、2回以上観るかと言われたら観ないかもしれないです。他の作品に比べてもファンタジー感は薄めですし、内容自体も重めなので、ジブリ感を娯楽として味わうには、自分は向かないなと思いました。まぁあと虫嫌いというのもありますが。まだジブリ作品全然観切っていないので今後制覇したいと思います。


(余談)(自己満)
にしても人間の敵味方思考って厄介だなと思いましたね。必ずしもweじゃなかったらtheyである訳ではないでしょうが、単純で分かりやすく辻褄が合ってそうなものに飛びついて、理解を超えるものは無条件で敵だと決め付けてしまうんですよね。その結果この映画の最後のように、一番避けたいものを自分から呼び寄せてしまうなんて不合理な事になる訳ですね。
僕的には、戦争の痛ましさとか自然へ畏敬とかというよりは、もうちょっと近い距離感のメッセージ性があるものが良いですね。まぁ何にせよナウシカの懐の深さには感服しましたね。
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