ベルモット

名探偵コナン 瞳の中の暗殺者のベルモットのレビュー・感想・評価

4.2
とにかく好き。大好き。
伏線回収が素晴らしく、感情に訴えかける演出が上手。

蘭が記憶を失うシーンでは彼女の動揺や恐怖、悔恨を、逆にそれらを思い出すシーンではその恐ろしい記憶と愛しい過去の記憶たちを同時に思い出す彼女の混乱を、音楽で見事に表現している。
記憶が戻らないまま噴水のカウントダウンをコナンと一緒に口ずさんでしまったのは、蘭にとってそれほど温かくて優しい記憶だったから。そう思うと蘭ちゃんへの愛しさのダムが崩壊する。

話が上手くまとまっているし伏線が随所に張り巡らされていて、推理作品として、そして映画として完成度が高い。
とにかくこの作品がコナン映画で一番好き。


42/50点
・推理の面白さ、結末の意外性:5(犯人の伏線、ミスリード、蘭の記憶喪失、全体の一貫性)
・事件の迫力、壮大さ:3(トロピカルランドのアトラクション、Need not to know)
・事件以外のストーリー性:5(思い出の噴水、プロポーズの言葉)
・登場人物:1(妃英理)
・喜怒哀楽:5(記憶の喪失と復活)

評価基準
1:まあまあ
3:普通にいい感じ
5:素晴らしい
・推理の面白さ、結末の意外性:3倍
・事件の迫力、壮大さ:2倍
・事件以外のストーリー性:1倍
・登場人物:1倍
・喜怒哀楽:3倍
ベルモット

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