はなちゃん

紳士は金髪がお好きのはなちゃんのレビュー・感想・評価

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)
4.0
マリリン・モンローの魅力満載。ジェーン・ラッセルとのシスターフッド映画なれど、見方によってはジェーンがマリリンの引き立て役に見えてしまう。白い肌に大きくうねる金髪、見開いた瞳と魅惑的な赤い唇。蠱惑的なトーンでマリリンに耳元で囁かれて陥落しない男性っているんでしょうか。

冒頭のショーもよいのですが、「Diamonds are girl's best friends♪」でのピンクのドレスのマリリンが何と言っても魅力的。スタイルは抜群、ダンスも歌も女性としての美しさや愛らしさを計算された動きと声で魅せてくる。

マリリンは男性に愛される仕草や声の出し方をする。それを茶化したようにジェーンが真似るシーンがある。こういうのが好きでしょう?って。

一見、お金持ちの好きなお馬鹿な女性のように見えるが然にあらず。「自分の娘が貧乏人に嫁いでもいいの?反対するでしょう?」愛だけでは生きていけないことをちゃんと知っている。自分の女性としての魅力を理解し最大限にそれを活かして主体的に相手を選ぶ賢い女性だ。

ジェーンはマリリンとは対照的に媚は売らず男気に溢れる女性だが、どちらの生き方も最後はハッピーエンド。コミカルでお洒落なミュージカル映画でした。
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