“チェスの棋譜だ。”
はい、タイトルが気になり鑑賞しましたが、この邦題も何だかなぁと…ゲームを見た余韻にはほど遠かったし。
で、描かれるのは収容所ではなくゲシュタポによるホテルの監禁で、資産隠しを聞き出そうと精神的苦痛を与えるパターンで…密かにたまたま手にしたチェスの本が唯一の心の支えとなっての展開。
そう、精神的ダメージと闘う姿を描くのだが、2つのストーリーをミックスして見せるのでモヤモヤすることとなり…終盤でそのからくりが分かってもスッキリとはならずも、複雑な余韻へと導く狙いには納得。
うん、チェスに詳しくない自分でも見入って、終盤の対局はシンプルにじっくり見せて欲しかったけど…変に見応えのある作品ではあり、原作が気にはなりましたが。
なお、キャストでは、 オリヴァー・マスッチ…『帰ってきたヒトラー』とは真逆で難役を見事に熱演。
アルブレヒト・シュッヘ…二役、大変お疲れ様でした。
さらには、ビルギット・ミニヒマイアーにアンドレアス・ルストらのサポートも良き。