『ボーダー』から打って変わり、実際の事件を基にした実録系映画となっている。ある殺人鬼とそれを追う記者がメインとなるが、徐々にその二人の周縁に批評の視点を移していく。更にその周縁として、本作の存在自体が>>続きを読む
面白かった。DC映画は「ヒーローとは何か」という問いに対して、力ではなく精神性で答えているのが素晴らしい。本作は完璧ではないが、そういうヒーロー映画としての軸がしっかりしているので満足。ただ、その意味>>続きを読む
傑作。権力闘争の道具としての批評とその根底にある金欲、それらに埋没していくジャーナリズムや芸術。古典だが普遍的な物語。主人公とその恋人の金に対する反応の違いや、主人公を取り巻く貴族女性の描写から、女性>>続きを読む
賞レースを席巻するほどかは分からないが傑作。『1917』のような技巧派によらず、堅実にリアリズムに徹して戦争の悲惨さを伝える。主人公が戦場に戻る過程が30年版とは違うが、こちらも良い(が、30年版の肝>>続きを読む
稲垣浩は『無法松の一生』でも思ったが、子役の魅力を引き出すのが巧い(演技の巧さとはまた違う)。時代柄か「精神薄弱児」に対する台詞に多少違和感を感じたり、教育現場を理想的に描いている点は気になるが、総じ>>続きを読む