ラピュタん

バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版のラピュタんのレビュー・感想・評価

4.4
カルト映画としての
オーラ✨が眩かった

250馬力の白いターボ(チャレンジャー)で中西部を東から西へ爆走する🏎🎉

それだけです
それがとても良い
そしてとても爽やか
人々を惹きつけてゆく
コワルスキーの醸し出す
優しさを感じさせる雰囲気
奴が無分別に荒野を疾走する
道なき道を自ら切り拓きながら
それに共振するDJスーパーソウル
彼のコケティッシュな仕草とマシンガン

70年代のヒッピーって、よく分かりません
イージーライダーも何処か釈然とはしな
いっていう感じのわたしの頭ですから
作品の真の魅力に到達できていない
そんな恐れもありますが良かった
マイノリティの理不尽な苦しみ
彼らが東欧系?主人公を支え
疾走はバニシング地点へ

なぜ良いかって?
ブオンブォンと無我夢中に駆けていくから!

彼は戦争で活躍したようですが
警官の不正によって潰され
レーサーになって負傷し
定職を失っています
恋人も失います
生きる目的
を見失う
残るは
孤独


残された彼の相棒こそは、自由
彼は誰も傷つけてはいない
ただ疾走しているだけ
ハイウェイを超え
塩湖を爆走し
目的地サン
フラン
シスコ
へ……

見終わった瞬間、涙が流れてきました
チャレンジャーの奏でるイグゾースト音、コワルスキーの眩しそうな眼差し、巻き上げられる大量の砂煙、地平線まで続く道路
…それらが強烈な印象を残す魅力作

…………………………… 。。………………🌱……
ラピュタん

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