凄い、だけど、私には理解不能な世界。
そんなドキュメンタリー。
どれだけ深く潜れるかを競うフリーダイビング、水深30mを過ぎると人間の体は勝手に沈むらしい。沈んでいる間は心を無にして、体も動かさない。そして、水深100mなど、あらかじめ設定したポイントまで沈んだあとは上りに転じる。ただ、運が悪いと死ぬことや脳や肺に障害が残ることもある。
スポーツとしておかしい。
フリーダイビングの大記録を達成した人も、私には死にそうな人にしか見えない。
そして、彼らは一様に「夢を叶えたい。そのために犠牲が生じるのは仕方ない」と言うけど、
例えば、野球のイチローさんが子どものころ「将来、プロ野球選手になるという夢を叶えるため、練習だけする。そのために友達も作らない」と言っていた犠牲とは次元が違う。
実は、この映画内でも、1人亡くなっている。
その亡くなった人はこの映画を観ると、確かに偉人だし、愛の人ではあるけど、
私には、選手だけでなく、救援部隊や待機している医者も含め、フリーダイビングに関わっている人すべてが理解不能な人たちでしかなかった。
私は最後の最後まで理解不能の世界だったけど、こういう世界もあると知れたのは勉強になった。
それと終盤の死亡事故も含め、ずっと緊張感のあった動画(映画)でした。