ドイツ発のワンシチュエーションのサバイバルものです。
仮設トイレの中で“釘付け”となった男が、脱出しないとトイレごと爆破されちゃうためにジタバタする話。
取り残され系で、謎を解き明かすアイテムがあって、時限性もあるから、好きなジャンルとして条件は揃っているけど……ね。
ここにワンシチュの必然性が揃っていたらなー。“釘付け”が観ていて痛いけど、そこは『127時間』('10)でも一緒。ただ『127時間』の方は実際にあった話だったし、砂漠地帯での“取り残され”だったのでまさにワンシチュエーションのサバイバルものとしての条件はクリア。本作は仮設トイレに“釘付け”となったそもそもの理由に無理を感じて共感し損ねてしまいました。
話はダレずにテンポ良く進行するのですが、なにしろ痛い上に汚いのダブルパンチ。我が家のトイレは私がピカピカにしていて、汚いトイレへの耐性がゼロだったので観ていて地獄でした。鑑賞後にお風呂に入ると爽快感は味わえると思います。お風呂に入らずに寝てしまうと、汚い公衆便所で横になる夢を見ることになるでしょう。
このジャンル(ワンシチュエーションのサバイバルもの)で観たものを並べてみました。好きな作品には☆。
☆『オデッセイ』('15) 火星に一人取り残される
☆『ゼロ・グラビティ』('13) 宇宙空間に放出される
☆『127時間』('10) 砂漠で岩に挟まれる
☆『ザ・ウォール』('17) 砂漠で狙撃者に狙われる
『ALONE/アローン』('16) 地雷を踏む
『リミット』('10) 地中の棺桶に閉じ込められる
『FALL/フォール』('22) 鉄塔から降りれなくなる
『#マンホール』('23) マンホールの底にハマる
『フローズン』('10) スキーリフトが途中で止まる
『ソウ』('04) 広いトイレに閉じ込められる
『ホーリー・トイレット』('21) トイレに釘付け
未視聴で良質な絶望感をいただけそうな作品↓
『エレベーター』('11) エレベーターの室内?
『フォーン・ブース』('02) 公衆電話?
『4x4 殺人四駆』('18) 車の中?