妻をイラク戦争に送り出し、まだ幼い子供達と共に無事帰還する事を待ち侘びるスタンレーは、ある日、妻の訃報を受け取る。悲しみに暮れる中、ある行動に出る。。
非常に繊細な物語です。戦争が世の中から亡くならない状況からすると、この様な境遇に置かれた方々は同じ苦しみと悩みを抱えているのでしょう。
この物語の中でも、子供達から何回も繰り返し問いかけられます。何故ママは行ってしまったの？と。。戦争に大義名分なんてありません。歴史が証明しています。本当に胸が締め付けられます。。
邦題に込められた意味。それでも前線の兵士は使命感を持って、人間としての誇りを持ち、戦っているのでしょう。でも身近な人の死となって事実が迫ってくれば、それは簡単に理解出来る事ではなく、ましてや言葉で説明できる事でもない。
そんな苦悩が、スタンレーの行動や表情から溢れ出ている作品でした。ジャケットにある海辺のシーンが心から離れません。
主人公スタンレーの幼い2人の娘達。本当に聡明で健気で、これからの人生を思うと、強く生きて欲しいと願うばかりです。
本作にはフォロワーの皆様のレビューを参考に出会えました。ありがとうございます。静かなる反戦への意志が込められた佳作だと思います。
