あっくん

さよなら。いつかわかることのあっくんのレビュー・感想・評価

4.9
お気に入りの作品(ベストムービーにも入ってます🎶)がU-NEXTにて配信✨(*´艸`*)
多くの方に観て頂きたい為に、文章直しに再鑑賞レビューさせて頂きます🎶

🎢あらすじ
陸軍兵士だった奥様グレースがイラク出征中に突然戦死したとの訃報があった…。
ホームセンターで働く夫スタンレーは突然の訃報にショックを受けながらも娘二人にその事実を言えないでいた。
そんな時に突然の家族旅行を決行し、次女が行きたがっていた遊園地へと向かう…。
突然の家族旅行に疑問を感じる長女と旅行にはしゃぐ次女の娘二人と旅の中で、絆を結んでゆっくりと悲しみを向き合っていく…。

🎢感想
切なくて悲しい…。
…だけど、優しくて少し不器用な温かさ…。
先が見えなくても、いつかは向き合わないといけない“死”という悲しみ…。
理解したくない…。
…だけどいつかは理解しないといけない…。
死と向き合いながら淡々と田舎道を車で走り、そして再生していく85分間の静かなロードムービー。

戦争は悲しみにしか生まれない…。
戦争だけでなく、事件や事故に巻き込まれた時の悲劇…。
…死という悲しみと向き合うのはとても難しいもの…。
…でも命は繋がっている…。
大好きな亡き家族には会えないけど、心の中では永遠に生き続ける…。
完全に亡くなった時は、誰もが忘れ去られた時だから…。
また思い出せば、心の中で生きていると感じるはず…。

注目ポイントは、何度観てもボロ泣きしてしまう遊園地のシーン…。。゚(゚´Д`゚)゚。
切なくも優しく包み込んでくれる様なピアノの音色と共に、遊園地を楽しむ3人…。
ラストの悲しみを受け止める前の楽しんでいる笑顔…。
楽しめば楽しむほど、更に切なさが増してきます…。
…ただ、家族の絆には確かな希望を感じました…。
悲しみを受け止めて、少しずつでいいから前を進んでほしい…。
そして幸せな未来であって欲しいと願いたい…。
心に染みながらも、只々そう思ってしまいました…。

原題名は“grace is gone”(グレース(母)はもういない)ですが、本作の邦題が珍しくも良かったと思います。

🎢キャラクター
どのキャラクターの心情がとても繊細かつリアルに描かれています…。
とても丁寧に伝えているからこそ、観る側にも凄く伝わります!

・父親スタンレー
奥様の死や過去の事で様々な喪失感を抱え、無理矢理吹っ切れた様な様子が見られながらも心の葛藤は続いている。
父親の役目として、娘達の気持ちを不器用ながらも心から思いやる優しい父親…。

・長女ハイディ
12歳というヤンチャで思春期なお年頃だけど、父親の姿に何となく察して感じている様子。
不安な気持ちながらもどこか距離があった父親の愛情を受け止め、少しずつ距離が近づいていく長女…。

・次女ドーン
家族の中で無邪気に今を楽しんでる陽気な次女。
…でもいずれ悲しみを受け止めなきゃいけない未来が待っている…。
…でも大丈夫。
ママとの特別な約束を守っているから…。(泣)

・弟ジョン
旅の途中で少しだけ関わるけど、スタンレーの抱える本音・感情を吐き出せる様な存在感。

🎢神BGM曲
上記の通り、本作の注目ポイントである後半の遊園地シーンに流れるBGM“enchanted gardens”(魔法の庭)が本当に素晴らしい❗(*´艸`*)
遊園地のシーンと見事にシンクロしています✨

しかも作曲者がクリント・イーストウッドでゴールデングローブ賞の音楽賞にもノミネートされたという監督だけでない音楽の才能を披露❗Σ(゚Д゚)

繊細でどこか切ないのに心から浄化される美しいピアノの音色…。
まるで家族一人一人の心情を優しく受け止めたかの様な神BGM✨(*´艸`*)
You Tubeでオススメです✨(๑•̀ㅂ•́)و

🎢キャスト
監督はジェームズ・C・ストラウス(Netflixの天下無敵のジェシカ・ジェームズ)

父親役のジョン・キューザック(スタンドバイミー、ニューオーリンズ・トライアル、アナスタシア、2012)

弟役のアレッサンドロ・二ヴォラ(ジュラシックパーク3、アムステルダム、アイズ、ココ・アヴァン・シャネル)

本作のみ出演の
長女役のシェラン・オキーフ
次女役のグレイシー・ペドナクジク

そして何故か一瞬だけ、途中のプールのシーンにマリサ・トメイ(スパイダーマンシリーズ、ラブ・アゲイン)の姿が!?Σ(゚Д゚)
あっくん

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