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さよなら。いつかわかることのmiのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公であり、一家の父であるスタンレー。
彼は元陸軍兵士。しかし現在はホームセンターで働いている。
家族は12歳という難しい年頃の長女ハイディと、 無邪気な8歳の次女ドーン。
そして元同僚で職場結婚をした、陸軍の軍曹の妻グレイスだ。
過去の深い傷を負い、娘たちにも妻にも上手く接する事の出来ない夫。
彼のような人間は、ごくごく普通に沢山いると思う。

物語はいきなり突然の訃報から始まる。
イラクに単身赴任中の妻が亡くなったという知らせだった。
不器用な父は、娘たちにその真実をどう伝えればいいか解らない。
そして、父は突然いつもと違う行動を取ってしまう。

終始見ながら泣いた映画は初めてかもしれない。
主人公が何をしていても涙が出てくる。
変えられない、真実。
戻せない、過去。
その重圧が彼の笑顔を見ることでまた涙を誘う。

ジョン・キューザックの演技が素晴らしかったです。
役者も少ない、制作費もかかっていない、そんな映画でこんなに心を揺さぶられるのは、とにかく音楽がツボだったから。

って驚いたのが、音楽はなんとクリント・イーストウッド!
・・・・・・・彼は本当に天才ですね。


全く違う形の戦争映画を見ることが出来ました。
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