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ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日のesのレビュー・感想・評価

3.5
ルイーズ・レニソンのジョージア・ニコルソンシリーズ一作目"Angus, Thongs and Full-Frontal Snogging"が原作。

得意ではないジャンルで途中で脱落しそうになったが、好きなシーンもいくつかあった。
・小細工を忘れてジミヘンの真似をする所
・プールで得意の逆立ちを見せた後の反応
・砂浜で別れを告げに来た時の表情
ジョージアが小細工や背伸びをしていない時の素の表情や動きが魅力的で可愛らしくて、クレイジー過ぎて周りに呆れられながらも愛されているのに納得できた。
ジョージアを演じるジョージア・グルームがベル・パウリーと同じ系統の魅力がある。彼女の奇妙な魅力が無ければ、あまりにも性格が汚く更にクレイジー過ぎて物語が破綻していたかもしれない。

アーロン・テイラー=ジョンソンはやっぱり演技が達者。作品の中で求められている自分の役割を的確に理解し見事にこなす。器用過ぎて器用貧乏のきらいがある。もっと評価されるべき。

原作小説は未読なので、どの程度オリジナルに沿った内容なのかは分からないが、自分が選ばなかった人間と友人達をくっ付けようとする描写はカットすべきだったと思う(しかも想い人の演奏中に)。人間性を疑う行動は沢山あったが、あれは百年の恋も冷める。
恋敵への報復も成長が全く見えなくて呆れる。「ありのままの自分を愛してくれる」のは「成長しない自分を愛してくれる」と同意義ではない。

素敵な作品になった可能性はありそうだっただけに残念。
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