松村北斗、フリスビー下手すぎる話。
目には見えない悩みを共感してほしいわけではなく、同情されたいとも思わない。
ただそういった個々が生きづらいと感じていることに少しでも理解を示し寄り添う優しさを。
明けない夜はないと言うけれども、夜が明けるのを待っている人たちがいるということを。
三宅唱監督の映画はどれも"視点"の映画である。
閉塞感や喪失から小さな変化を積み重ね自身の世界を広げる視座に感服する。
とはいえ、本作においては商業的な意味で観客を意識し過ぎた作りによってフィクションを越える何かは得られなかったということは併せて言及しておきたい。