三宅唱監督 バンダイナムコ Netflix
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は41/113
もう少し時間があるようなので、あとは観たい作品、そしてこれは当たり前なんですけれど、やはり今観れる作品を観るべきなんですよね。それが現代の公開されている時期に。
2024年公開作品をまぁ観ておこうと。もちろん時を超えた名作も観たいんですけれどね。
三宅監督、私は初めて観る監督です。あと、上白石さんは「子供はわかってあげない」の人だと思ったら、wiki調べですが別人でした・・・ドユコトと思いますよね?姉妹でした・・・えっと、流石に、上白石ですよ、もう同じ人だと思うのが普通ですよ・・・顔似てて当たり前ですよ・・・しかし、私には同じ人に見える・・・
雨が降る駅前と思われるベンチの上で傘もささずに佇む女性に警官が話しかけ・・・というのが冒頭です。
これは、なかなか難しい、特に今個人的に考えている事に関連する作品で、今観て良かったです。
パニック障害とPMSという病気を抱えている人の話しです。もちろんその病気に詳しい訳ではありません。どちらかというと恥ずかしながら全然知らない病気。そして少し偏見もあったかも知れません。
しかし、その偏見を取り除こうとする、知識として知れる作品にちゃんとなってます。
関係性を描いた作品として、今年の映画の中では、かなり上位に来る作品。
主人公を上白石さんと松村さんが演じていますけれど、そういう人に見えます。ただこれは演出が良かったのか?もしくは演者が向いているのか?全然知らない人だけに何とも言い難いのですが、服装、ファッションの演出は素晴らしいと思いました。
女性の服の名前も分からないのですが、なんかもこもこした上下で、スカートではないのが印象的な女性と対照的に、異常にスッカスカに見える身体とサイズ感が1周りは大きい着こなしというか、着崩しが要求される服装の男性というのがキャラクターを十分に表し、予想させてくれます。
日常を使って関係性を描きつつ、距離感があるのはかなり難しい事にチャレンジしていると思います。
それとプラネタリウム好きとしては、久しぶりに行きたくなりました。
それと映画の中で、グリーフケアに言及しているのも初めて。
病気に対して、知ったような事を簡単には言えないし、個別ケースが全てだという事も理解しています。理解しているけれど、実際に、私は基本的に自分の身体がいう事を聞かない、という病気ではない老化という変化に、今戸惑いを覚えていています。もっと言うと身体精神が言う事を聞かないと感じた事が無い(100メートルを5秒で走れとか出来ない事はあるにしても)恵まれた境遇で、それはそれで善い事で寿ぐべき事なのでしょうけれど、だから、逆に、いう事を聞かないという事に興味がある。
特に性別が女性の場合、定期的に身体の自由が効かないとか、成長する事が、捕食される危険性を生むという恐怖を感じている、という事を知ったのは40過ぎてからです・・・想像もしたことが無かった。だって自分である程度は管理できるのでは?と馬鹿だから、頭が悪いから、そう思い込んでいたわけで、大変恥ずかしい事です。だからうちの国の男子の精神年齢は、実年齢マイナス20だと、自分をサンプルにても言えるんです。
まぁデリカシーが無い上に想像力も無いのですが、それだけ平穏無事に下駄を履かせて貰っている事に無自覚、という事です。
個人的にオプティミスに考えるのが苦手で、ネガティブな事に興味があるのは、恵まれているからとも言えるかも知れません。
いう事を聞かないという状況に陥る事の恐怖があります。臨機応変とか高度過ぎて全くできないので、訓練が必要なのに、老化に対する訓練が足りなさ過ぎて、おののいているので、今観れて良かった。
身体や精神について、理想的な関係性のケースサンプルとして、考えてみたい方にオススメ致します。