アキラナウェイ

俺たちは天使じゃないのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

俺たちは天使じゃない(1955年製作の映画)
4.1
借りぐらしのアキラッティ。←久し振り。
フィルマのお友達からお借りしましたよっと。

ロバート・デ・ニーロとショーン・ペンのリメイク版も好きだったけど、こちらもまた好きだなぁ〜!!

(フランス領ギアナに位置する)デビルズ島から脱獄した3人の囚人達。強盗に入った雑貨屋から金品を奪うつもりだったが、経営不振に悩む店主に同情し、その妻と娘の優しさに触れる内に、店の手伝いを率先して行うようになり—— 。

これはほっこりほくほくヒューマンドラマ。
3人の囚人達が魅力的!!

ジョゼフ(ハンフリー・ボガード):3人のリーダー格。特技は贋作。
アルバート(アルド・レイ):女好きのマッチョ。ペットは毒蛇。
ジュールス(ピーター・ユスティノフ):ぽっちゃり。特技は金庫破り。

3人の中だとアルバートとジュールスが好きだなぁ。

囚人なのに、コソコソしたりしない。
なんだろう、彼らの余裕は。
前科持ちとは思えない優しい面々。

彼らの掛け合いが何せ面白い。

金庫破りをする時のジュールスが最高。
耳を当てて、ソフトタッチでさわさわして、
ポーンと叩けばハイ、開くー!
どんな仕組みなん!?

雑貨屋家族に招かれたクリスマスディナーの雰囲気も素敵。
心温まる〜。

店主の従兄弟である金持ちのアンドレとその息子がイヤなヤツらなんだけど、3人と1匹の撃退法に胸スカ。

全く飽きさせない脚本が見事。

この時代、恐らく全てがセットの中での撮影だけど、とても良く出来ているし、それがまた粋。

浮かび上がる、3つと1つの天使の輪。
これはお気に入り映画に仲間入り。