このレビューはネタバレを含みます
飼い主に捨てられた犬の復讐譚。
一言でいえば、大人向け『ペット』って感じの作品かな。
犬映画は美談になるものが多いですが、本作はまるでその逆を行きます。
飼い主のダグが無職のダメ人間という設定からして、これまでの犬映画にはない切り口でしたし、ワンちゃん達も、まぁ酷い下ネタやブラックなギャグを繰り広げるんですよね。
いくら相手が犬とはいえ、こんなにも性器や肛門を見せられる映画はなかなかないと言いますか。笑
アメリカらしい過激でお下劣なコメディーとして、個人的には楽しめました。
ただ、内容が内容なだけに苦手な人もいると思いますし、特に家族で見るのは危険だと思うので注意して欲しいところ。
基本、おバカな調子で進んでいく作品ではありますが、どうしてもダグと離れられない…すっかり認知を歪められてしまったレジーは、恋人のDVから逃れられない人間を見ているかの様でしたし、メインキャラそれぞれの成長や友情も描かれて、意外と爽やかな余韻を残します。
いろいろな意味で万人向けとは言えないものの、『テッド』や『ソーセージ・パーティー』の様な大人向けコメディーが好きな方や、お涙頂戴な犬映画が苦手な人にこそ、是非見てもらいたい作品ですね。