前知識なしで観始めてスコットフリープロダクションのロゴ見て「へぇ~!これリドリー・スコット製作なのか!」と驚きました。
アメリカのボストンで1962年〜1964年に実際に起きた「ボストン絞殺魔事件」を女性記者の視点から描いていました。
主演で女性記者を演じるのはキーラ・ナイトレイさんでもう中年だと思うけど相変わらず美人ですね。こういう気の強い女性を演じさせると顔立ちもあってホントに似合う。
クリス・クーパーさんやアレッサンドロ・ニヴォラさんなどいぶし銀のベテランも脇を固めてます。
主人公の旦那さんがホントに理解ある人なのに主人公がね…。女性蔑視と亭主関白が当たり前のような時代にあって稀有な存在のに大切にしないと…。
そんな女性が生きづらい時代背景も物語に深味を与えていました。そんな時代だから女性同士仲良くと思いきやのバチバチのライバル心も話を盛り上げていました。
リドリー・スコットさんが製作にいるので当時の調度品など忠実に再現していると思います。まあ当時のボストンに行った事なんてないので知らんけどなのですが(笑)
そりゃ誰かを批判すれば恨みも買うでしょう…そういうところは主人公たちは頭が良さそうで抜けているなと思う…。
今までボストン絞殺魔を基にしたお話は数あれど、その中で女性の立場からの視点で変わった切り口ではある。冤罪の噂もあった事件なので映画はそこに突っ込んではいるがやっぱり決め手には乏しい…。当時に今ほど科学捜査が備わっていれば、簡単に解決出来た話ではなかったかと当時のボストン警察の無能さだけが心に残る…。
普通に見応えある作品とは思うものの…女性記者を描きたいのか事件を描きたいのか中途半端で事件が事件だけに曖昧さが残る作品でした。