ねぎおSTOPWAR

瞳の奥の秘密のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)
4.0
脚本うまいなあ。
どんでんとかじゃなく、東野圭吾さんのような織りなすタイプ。
アカデミー外国語作品賞もなるほど‼️の一作。

《情報いれずにご覧になりたい方は以下ご遠慮ください》



撮影のこと。
一眼で撮影すると出しやすいボケ。手前だったり奥だったりに意識的に焦点を合わさないやつ。被写界深度のコントロール。
例えば過去の記憶はぼやっとしてるからそういう表現はわかりやすいですが。
今作は冒頭しばらく、サスペンスチックな、不穏な雰囲気を醸し出すことに貢献。あえてのズームレンズなどでね。寝ててTEMOとメモするとこもそう。ここ、ペンにフォーカス合ってる変な画。笑

あんまり複雑にはしていないけど伏線お見事ですよね。
〈Aのキーが壊れてるタイプライター〉
〈TEMO〉
〈人間の情熱は変わらない〉
〈瞳でわかる〉
まあサスペンス好きな人にはね、「なんかあるんだな」くらいはわかっちゃう。あのカーテン閉めるのもね‼️笑

主人公のベンハミン(英語だとベンジャミンなんでしょうね)がね、仕事だとパワフルなんだけど、どうもね焦ったい。映画としてはそれがまた心地よかったりね。
長いこと見る人が対峙するのはこの事件の真相。サスペンスなんですよね。

・・でもね、結局冒頭とラスト、つまり現時点においては、既にこの事件は完結していたわけで。だからこの映画は、ベンハミンがもう何十年も経ってようやく彼女を好きって・・それも言わずに瞳で伝えるっていう「瞳の奥の秘密」。
オッサンの恋かよ!笑


扉しまるのがいいな。ゴッドファーザーじゃないけど。笑