予告編では愛とミステリーが交錯したドラマのようだが、ラストの仕掛けが予想以上に心に響いた。
引退した裁判員だが唯一解決していなかった25年前の事件。
そして愛した女性。それらを小説として作っていたベンヤミン。
しかし思いを馳せるたびに25年前の出来事が甦ってくる。
想像以上に出てくる人物は少ないことに気付かされる。
しかしそれでミステリーは出来上がる。
最後の真相は25年という月日の長さを実感させると同時に、1974年当時のアルゼンチンの情勢が垣間見える。
司法の限界という言葉だけでは収まらない。非常によく出来たドラマ。