よーだ

私の頭の中の消しゴムのよーだのレビュー・感想・評価

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)
3.0
不倫相手との駆落に失敗した建設会社の社長令嬢・スジン(ソン・イェジン)は、偶然知り合った現場監督のチョルス(チョン・ウソン)と恋に落ち、結婚する。幸せな新婚生活を送っていた二人だが、突然スジンが《若年性アルツハイマー病》と診断される。


◆訳ありカップルの純愛映画

今作でカップル役を演じるチョン・ウソンとソン・イェジン。ちょっとちょっと!めちゃくちゃ美男美女じゃないですか!!
絶賛韓流開拓中なので韓国の役者さんには全く詳しくないのですが、これは非常に良いですね!

裕福な家庭に育ちながらも、社内不倫の末に駆け落ちに失敗。左遷されてしまったスジン。

度胸があって、仕事もバリバリこなせるチョルス。実は母子家庭に育ち、母親から疎まれ続ける孤独な男。

そんな二人が惹かれ合い、恋に落ちて、徐々に過去の辛さが溶けていく。まさに運命の二人!そうでなければゲップから始まる恋なんてないですよね!!

運命を象徴するかのように、BGMで高らかに歌い上げられるオペラがまた印象的でした!


◆キーワード:アルツハイマー

ヒロインのスジンを突如襲った病魔!
遺伝性の若年性アルツハイマーによって、新婚夫婦の生活は音を立てて崩れてしまいます。健忘症様の初期症状から始まって、問診・脳MRI検査・そして病名告知。

そこからの悲壮感は本当に辛い。

不安を打ち明けられないスジン。気持ちはわかるんだけど、何も知らないチョルスにいきなり《退職希望》と《挙児希望》は重いって!《マイホーム検討中》にそれはキツいって!…などと思いきや、全く動じないチョルス。器デカすぎィ!自分の矮小さが嫌になってしまいましたごめんなさい!

《肉体的な死よりも早く、精神的な死が訪れる》これは患者も家族も友人も苦しい。

少子化問題と同時に高齢社会問題が取り沙汰され始めた2000年代初頭。《アルツハイマー型認知症》は癌と同じくらい恐ろしいものというイメージがありました。
ですが、医学の進歩は本当に目覚ましいですね!当時から20年そこそこでアルツハイマー型認知症の機序が解明され始め、米国ではこの恐ろしい病の進行を抑える薬がFDAによって承認されたとか!

日本での承認のハードルは高そうですが、《病気との付き合い方》は確立され始めています!私も認知症サポーターキャラバンの開催する養成講座を受講し、認知症サポーターの資格をいただきました。劇中の二人もそうですが、人間って本当にたくましいです!


*雑記*
前回のマブリー主演:ファイティン! に続き、韓流視聴二作目となった今作。
おすすめいただいた窓マさん!ありがとうございました!
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