ぴろぴろ

私の頭の中の消しゴムのぴろぴろのレビュー・感想・評価

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)
4.0

「若年性アルツハイマー」  肉体的な死より、精神的な死が先に訪れる病。
元ネタの永作博美と緒方直人のドラマは未見だけど、ムロツヨシと戸田恵梨香のドラマ「大恋愛」は大好きだった。   純愛病気モノは使い古された感があって何となく観る前から展開が読めるけれど、韓国映画の王道なメロドラマは嫌いじゃない。
恋に落ちた直後の、この世は私たちの為にあるのね的な目も眩むほどにキラッキラ✨と輝いた絶頂期の2人を描く前半と、段々と病が近づいて妻が変わっていく悲しい後半。   前半の幸せを見ていただけに余計に胸が締めつけられた。
なんて残酷な病気なのだろう。  夫の献身的な姿が悲しい。   
主演の2人が美男美女なのが、とても映画らしくて良かった。
「許すことは心の部屋を一つ空けるだけ」
という台詞が心に残った。  上手いこと言う。  「受け入れる」と同義だと解釈したけど難しい。
ファミマと手品のシーンも印象に残った。

若年性アルツハイマーを描いた作品で思い出すのは「アリスのままで」
アカデミー主演女優賞を獲ったジュリアン・ムーアの圧巻の演技と、キラキラ恋愛要素が全く無い分この病気の残酷さと絶望感がリアルだった。
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