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碁盤斬りのdarumaのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
4.0
公開前日に試写かな?の好レビューをお見掛けして興味を持ち、白石和彌監督の次回作に岡山天音くんの出演が発表されたので、これは観ておかないと!と思い観てきました(そこが決め手か!というツッコミはなしで…笑)フィルマの高評価、納得です。

まず、まったく視点が違っていてすみません。(という断りを入れておきます)
キャスティングが最高だ―――!!!
國村隼さん、奥野瑛太さん、斎藤工さんの出演に惹かれて観に行った私は大正解!!!
特に前の2人!!
國村さんはもう圧倒的ですが(なんなら第二の主人公感すらある。めちゃくちゃ素敵!表情ですべてが語れる役者さん)、なんといっても奥野瑛太さん!!
これほどまでに活躍する奥野瑛太さんを主演作以外で観た事は無いかも!
というくらい、活躍してました^^
とにかく出演時間が長かった!(いつものピンポイント印象派作品と比較して)
そして、めっちゃカッコよかったです…!!

白石監督、北海道出身なんですよね。
奥野さんもなんですよね!!
最高です…

(論点が完全にずれておりましてすみません。。)

ちなみに白石組常連の音尾琢真さん(これまた北海道出身、監督の後輩)は、何なら、音尾さんがすべての根源では!?!?という役どころでした…最高です!!(笑)

まあ、音尾さんっていうか、ひとこと言わせていただくなら

「弥吉のあんぽんたん」

以上です。。
(註:弥吉は音尾さんではありません)

(ちなみに斎藤工さんもなかなかに良い役です。ちゃんと両面が描かれているのが白石監督っぽい感じがしました。斎藤さんも白石組常連ですよね?ぶっちゃけ、白石監督がやりたい座組でやりたいようにやった作品なんじゃないかな?という気がしました…製作が木下グループと草彅くんの所だけなんですよね。キノフィルムズが白石監督に全振りしたんじゃないかと。。)

時代劇を観るのは久々でしたが、圧倒的時代劇感!!という名の安心感です。まさに武士!という仁義っぽい感じだったり(若干真面目過ぎて一瞬理解できない感じもしたが…まあそこが時代物って感じ)、人情だったり、ほっこり恋愛エピソードもあったり、老若男女問わずおすすめできます。

(余談ですが、並びに座っていたおじいさんが、めっちゃいびきをかいていたかと思ったら突然トイレに立ち上がり、さらに戻ってきてまたいびきをかいた後、またトイレに…を何度も繰り返していて、何しに来たんだろうと思った(笑)映画館あったかいもんねぇ…クライマックス近くの静かなシーンでのいびきは若干気になったが。。でも、それくらい、お年寄りが好んで観そうな映画だし、安心して観られると思います)

事前にサラッとレビューを読んでいきましたが「白石監督にしてはエッジが効いてない」的なコメントも拝見しており、まあ確かにそうかも?でも結構ドキドキするシーン(心臓に悪い系)はちょこちょこあります。ハード系の声とか、スパンと斬れた体の一部とか、この辺は白石監督らしさかな?とか思って観てました。(私はそういうのは全然大丈夫な人です。むしろ目をギラギラさせて見ています、笑)

カメラワーク的な事で言うと、下から見上げる構図がいくつか印象的だったのと、最初の斎藤工さんのターンが16ミリだったのかな?過去回想部分がザラっとした映像でした。あとはラストの迫真のところ。なんていうか、角度が絶妙でした。ドキドキした…

次回作「十一人の賊軍」も時代劇みたいなので、楽しみです!
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