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歴史は女で作られるのkazu1961のレビュー・感想・評価

歴史は女で作られる(1956年製作の映画)
3.6
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-410 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-570

🖋“女性映画の巨匠”といわれるマックス・オフュルスの遺作でかつ唯一のシネマスコープのカラー作品。制作側が勝手に編集をして公開したため、不興に終わった作品ですが、手直しされ、マックス・オフュルスの意図通りに編集され直してデジタルリマスターされました。今ではオフュルスの美学の到達点として大いに評価されてる作品なんですね。

🖋主人公は、かつてバヴァリア国王ルートヴィヒ1世の寵愛を受け、その類稀な美貌でヨーロッパ中の貴族や芸術家を虜にした踊り子ローラ・モンテス。その彼女が落ちぶれサーカスの見せ物となってる中で、自らの華麗なる半生を観衆に語って聞かせる物語。虚実入り混じる大胆な回想形式でつづる豪華絢爛な歴史絵巻です。

🖋サーカスのシーンを中心に、シネマスコープを縦横無尽に動くカメラワークとセットや衣装などの美術に目を奪われます。ストーリーはともかくこの芸術と言われる美学を感じるだけで本作を観る価値ががあると言われています。

😔Story:(参考: allcinema )
サーカスの芸人に身をやつしたローラは彼女の半生を回顧するそのショウの主役だが、団長の立て板に水の口上に促された観客の不躾な質問にも答える。そして思い起こす作曲家リストとの秘めたる情事。苦渋に満ちた少女時代。彼女は母の愛人だった男爵と英国で結ばれるのだが、所詮田舎貴族の彼を捨て、パリに出てダンス修行をする。そして、数々の貴族、富豪と浮き名を流し、やがてババリアで運命の人と会うのである。

🔸Database🔸
・邦題 :『歴史は女で作られる』
・原題 :『Lola Montes』
・製作国 : フランス
・初公開 : 1956
・日本公開 : 1956/03/10
・上映時間 : 110分
・受賞 : ※※※
・監督 : マックス・オフュルス
・脚本 : マックス・オフュルス、アネット・ワドマン
・原作 : セシル・サン=ローラン
・撮影 : クリスチャン・マトラ
・音楽 : ジョルジュ・オーリック
・出演 : マルティーヌ・キャロル、ピーター・ユスティノフ、アントン・ウォルブルック

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「輪舞」(1950)のマックス・オフュルス監督が、19世紀に実在した美貌の踊り子ローラ・モンテスの恋の遍歴をテクニカラーの華麗な色彩とシネマスコープのスケール感あふれる映像で描いた大作。1956年フランス映画界では最大級の製作費が投じられた作品だったが、スタジオ側が監督の意図とは異なる編集を勝手に施したことで波紋を呼び、興行的にも失敗してしまった“呪われた傑作”としても知られる。19世紀パリ。不遇な少女時代を送ったローラ・モンテスは、サーカス団の踊り子となり、数々の男と浮名を流していく。やがてババリアへたどり着いたローラは、国王ルイ1世を虜にする。2011年、デジタルリマスター版でリバイバル。
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