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ランナウェイ・シーフのくりふのレビュー・感想・評価

ランナウェイ・シーフ(2023年製作の映画)
3.0
【おそらのどろぼうがえし】

Netflix新作ヒンディー映画。身勝手な主人公らへの青空拷問ムービー。旅客機乗客には大迷惑のディザスタームービー。

ツッコまれてもスルーするよ!な仕上がり。スットコぶりで連想したのは韓国航空コメ『ノンストップ』。あの工作員抜きみたいなお味。…そういや感想アップしてなかったな。

ヤミー・ゴウタム萌え映画ですね。見どころは彼女の美顔、その表情美階調。美人だからこそ、あの“怯えから氷の微笑まで”の顔芸逆上がりが、エンタメになる!

原題『Chor Nikal Ke Bhaga』は、“泥棒はまんまと逃げおおせた”の意味だそう。英題?の表記は『Runaway thief』でしょうが、原題の方が、物語の伏線でもあり尚良しですね。

ロマンスで盛り上げて突き落とすのは、インド映画あるあるですが、本作の前半は段取り感が先に立ち、感情や謎で引き込むより、パズルを嵌める作業的展開で、乗れなかった。

だから平温のままで眺めていたら、偽物だ!とバレるところで、盛り上がるハズが冷めてしまった。まさにキーマンである、大臣の側近メガネが得するよう、どう企んだのよ?主人公の、そもそもの成功プランがどんなものだったのか、アレでわからなくなった。

まあ、物語は“盗難には保険適用”と“権力者は隠蔽する”という二大保険wで護ってあったようだから一応、全体への目配せはされているらしいが。

“プランB”の正体がわかってからは、動機が明確になり、感情で引っ張るからそこそこ乗れました。相変わらずリアリティからは遠いけど。昔、ルパンの娘関係者だったのか?

それにしてもヤミーさん、美しさに磨きがかかってきたが、その分、段々フツーの美人さんになってきたな。以前の方が、顔に特徴あった気がする。

まあそれでも、本作のヤミーは、食べちゃいたい!のヤミー!

<2023.3.27記>
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